戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

雪の森

先日、戸隠森林植物園へ樹木調査にでかけました。

まだ雪が残っていて、まるで冬景色ですが、
この雪があるおかげで普段はササのやぶになっている森を自由に歩けます。
今年は雪解けが早く、もう20〜30cmしか残っていません。
地面が見えればすぐにミズバショウが咲き出します。
もうすぐ森に賑やかな季節がやってきますね。


さて、実はこのとき、面白いものを見つけました。

前に枝が被っていますが、リスがまん中に写っているのがわかりますか?
秋から木についていた、白いキノコ(サンゴハリタケ)を
手でつかんでは懸命に口に運んでいます。
5、6人で木を囲んだのですが、しばらく人目を気にせず食べていました。

キノコをリスが食べる、ということにまず驚きましたが、
そんなにおいしいなら冬の間に食べていてもよさそうなのに、
今になって一生懸命食べている、というのも不思議です。
他に食べるものがつきて、しょうがなく、なのでしょうか?
リスに聞いてみないとわからないですが、面白い観察ができました。