戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

地面からひょっこり

昨日は休みだったので、夏の花のようすをみに、戸隠高原へでかけました。
人が多いのをさけて夕方に行ったこともありますが、
涼しくて全くの別世界^^



戸隠山を映す鏡池の近くの林を歩いていたとき、
足元に見つけたのは、3cmほどの小さな花。


ヒメザゼンソウです。
ミズバショウと一緒に、春に直径15cmぐらいの楕円形の葉っぱが出るのですが、
梅雨時にはその葉は枯れてすっかりなくなってしまい、
夏になってから、ひょっこり小さな花が顔をだします。


地味なので目立たないのですが、
見つけると、幸運の宝物かと思うほどうれしいです^^


しかも、去年咲いて実になったものが隣に並んでいる株も。

嬉しさ倍増。



さらにその近くにはこんなものも地面から顔を出していました。


過去にも2度見つけたことがあるので、正体は知っているのですが、
2本並んでいると、アンテナ(触覚?)のようで楽しい・・・^^


カメムシタケです。


冬虫夏草の一種(キノコの仲間)。
セミやガの幼虫などにつく種類もある中、
なぜか私はつねにカメムシを引き当てる・・・^^;


おまけに近くでオオケマイマイという
毛のはえる殻をもつカタツムリの仲間の殻も拾ってしまいました。


出会いの多さに驚き、楽しみ、戸隠の夏を楽しんでいます。

(博物館で披露したら、わざわざカメムシを持ってくるなんて!
 と、居合わせた中学生につっこまれました;;)


皆さんにも、いい夏の出会いありますように。