戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

信州の食文化

信州の代表的な食文化と言えば、全国に知られる「昆虫食」。
今日はそれを体験する貴重な機会となりました。
ボランティアのおじさんが持ってきてくださったのは、
クロスズメバチの巣。

地中に巣を作るのでこちらでは「ジバチ」と呼びます。
私も以前に食べたことはあるのですが、
今回は、この巣から幼虫やさなぎを実際に取り出すところから始める
実践編です。
巣はいったん冷凍にしてあるので、虫たちはすでに死んでいます。
白いふたが被っているところはすでにさなぎになっていて、
それをとると、さなぎが顔をそろえていました…^^;

白いいも虫やさなぎの頭をピンセットでつまんで引きだす、
という単純作業ですが、
加減をまちがえると、幼虫からは白い体液が……


そんな困難を乗り越えて、最初の写真の一枚の巣盤から、
これだけの量のハチを取りだすことに成功しました。

調理と試食は明日のお楽しみです。