戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

災害現場をみて歩く…

8月11日夕方の集中豪雨災害…

一部は復旧作業が始まり、県道栃原−北郷線は通行できるようになりました。

博物館の裏手をとおり、鬼無里へ行く最短コースは復旧です。


そんなこともあり、博物館実習生やボランティアの中学生と、

被害のあった場所をみて回ることにしました。


災害は、弱いところに発生します。

その「弱さ」は、地質であったり、地形であったり、人の営みがもたらしたもの…


その弱点を知っておくことが「減災」につながるからです。

若い人にも見てもらうための実習となりました。


川の屈曲点では、コンクリートの護岸が剥がれています。

水の力の恐ろしさを感じます。

水田にも土砂が流れ込み、被害が深刻です。



急傾斜地では、表土がはがれてずり落ちていたり、


用水の一部が土砂で塞がって、流れが変化していたり、



各所で大変なことになっていました。


それぞれに水が集中する原因があって、読み取りたいと考えています。

被災された方々にはお見舞い申し上げます。

しかし、その状況から学び、今後の教訓にしたいと思います。