戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

冬越し

昨夜はこの時期には珍しく、温かい雨が降りました。

ちょうど車で戸隠内を移動したのですが、

道路に出てきているカエルがあまりに多く、

3キロほどの道のりで、

何匹のカエルを轢死させてしまったか・・・!

思い出すのも忍びないです・・・;;

 

そんな雨もやみ、おだやかな晴天の中、

今年最後の地層見学の学校さんが来られました。

f:id:Naturalhistory:20191119093814j:plain

明日以降、また寒くなるそうなので、

今日無事に終えられてよかったです^^

 

学校さんが来られる前の待ち合わせ場所で、

恒例のぶらぶらタイム。

昨夜の雨のなごり、草についた露が、きれいでした。

f:id:Naturalhistory:20191119092303j:plain

 

雨に濡れて動けなくなったらしい、キチョウの姿を発見。

f:id:Naturalhistory:20191119091920j:plain

成虫で冬越しをするチョウですが、

さすがにこんな目立つ場所ではしないはずですから、

昼間、どこか安全な場所へ飛んで行ったことでしょう。

 

冬越しと言えば、10月にご紹介した

大きな黄色いガの幼虫を覚えていますか?

https://naturalhistory.hatenadiary.jp/entry/2019/10/22/173214

 

なんと室内で無事にさなぎになりました。

f:id:Naturalhistory:20191119163349j:plain

5センチほどと、さなぎもビックサイズ。

頭部に細い筋が見えるのは、おそらく口吻(ストロー)になる部分。

つまり仰向けになっています。

 

本来は土の中にもぐってさなぎになるようですが、

用意した土が気に入らなかったようで、

何度も脱走をしようとしていました。

しかし、最後はあきらめたようで、

もぐらずに土の上でさなぎの姿になっていました。

(手前には脱皮がら)

 

越冬仲間ができました^^

お互い無事に冬をのりきることができますように。