戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

壁アート

日曜のリースづくりに向けて、材料採集をしていたとき

ふと見上げると、体育館の白い壁にきれいな模様が・・・

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その正体は、

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葉が落ちた、ツタでした。

実もたくさんついていました。

(水分が多い実なので、残念ながらリースの材料には不向き・・・)

 

垂直な壁にしっかり張り付くその秘密は

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丸い吸盤!

 

はじめはひげ状なのが、ものに触れると平らな円形になり、

さらに粘液までだして、ぴたっと張り付くようになるそうです。

芸が細かいというか、しっかり者というか、

植物ながら、すごい工夫だなと感心させられました。

 

他の植物には手が出せないような壁を独占できるからか、

最初の写真のように、

上ばかりでなく、枝分かれして横にもつるを広げています。

壁アートは今後どんな展開をみせるのか、

気長に見守りたいなと思いました。