戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

雪の森のちょっときになるもの

今日も奥社参道ぞいで観察会です。

お天気はまずまず。

少人数でゆっくり歩きました。

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今シーズンは下見を含めて今日で3回目ですが、

毎回新しい発見があります。

 

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森のシンボル「ミズナラ大王」

(一昨日、小学生がつくった雪だるまが残っていました^^)

 

その幹にセミの抜け殻がついていました。

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夏からついていたのだと思うのですが、

ちょっと感心してしまいました。

 

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同じく、太いミズナラの木のまたのところに、

コケの中からフッキソウはえていました。

雪がなければ2mくらいの高さです。

動物が種を運んだのでしょうか?

ちょっと面白いなと思います。

 

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定番の、葉の跡の模様も楽しみました。

こちらはサワグルミです。

このかわいい顔をみると、ほっこりした気持ちになります^^

 

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観察会シーズンが始まる頃は、

雪が異常に少なくて、どうなることかと心配しましたが、

鏡池まで遠出をせずにじっくり観察することで、

かえって新しい発見があることがわかりました。

 

毎年表情を変える自然の姿に、

参加者のみなさんも満足していただけたように思います。

 

冬の森にはまだまだ楽しい発見がありそうです。

今後も精進したいなと思います が、

とりあえず、今年はこれで観察会は終わり。

お楽しみは、また来年に持ち越しです。