戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

毎日、繁殖ネタです…

昨日に引き続き、繁殖ネタが持ち込まれました。

 

ご近所の方の持ち込みです。

 

畑の中に、枯れ草でつくった鳥の巣があったので持ってきた…

 

しかも卵が5個も…入っています。

 

「これから耕さなきゃいけないので、邪魔なのでもってきた…」

 

「なんで、こんな畑に巣をつくるんだ!だれの仕業だい…」とのこと

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いろいろ調べてみると、スズメの仲間「ホオジロ」のようです。

 

地面に巣をつくることもあり、堤防の土手の草むらで見た、という職員もいます。

 

肌色の卵に、黒っぽい、まだら模様が見られます。

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ものの本には、今ではしなくなりましたが、

かつては、カッコウが托卵することもあった、との記述がありました。

 

えっ? ちょっと大きさが違うのでは…????

 

そのカッコウは、ホオジロの卵の模様を似せたものを産むのだとか…

 

えっ? 卵まで似せるんだ… (@_@)

 

そんな巣の中の卵、ふ卵器にいれてみました…

 

どうなることやら…

 

 

ホオジロ君ごめんね、大事な巣と卵が行方不明になってしまったね!

 

追伸 もしヒナが生まれたらどうする?という話

 

   ツバメの巣に入れたら?という意見もありました!

   本能的にヒナを育てちゃうんじゃないか?

   ちょっと実験したくなっちゃいました。