3種類見られたら、ご紹介しようと思っていたのですが、
昨日、3種類目が見つかったので・・・^^;
虫こぶ(虫えい)です。
植物にハチやハエの仲間の卵が産みつけられて、
その中で幼虫が育つのですが、
産み付けられたほうの植物の組織がその幼虫を守るように
変形してしまうものです。
1種類目はイタドリの花と一緒にあったものです。
ピンク色の丸い粒。まるで実のようですが、
つぼみのうちに寄生されてしまうものらしく、
イタドリツボミフクレフシ(イタドリ 蕾 膨れ ふし=虫こぶ)
という名前でした。
けっこう珍しい種類のようで、
情報を探してもわずかしか見つからないです・・・
こちらもじつはレアものらしいです。
シシウドミフクレタマフシ(シシウド 実 膨れ 玉 ふし)
大型のセリ科植物、シシウドの実につく仲間のようです。
ただここで問題が・・・
このごろ、大型セリ科植物の分類の見直しが行われていまして、
長野県北部のシシウドと呼ばれていた大型セリ科のほとんどが
ミチノクヨロイグサという亜種だということがわかってきました。
虫こぶをつくる寄生種と、寄主植物は厳密な関係があるので、
別の種類の寄生バエかもしれません・・・
もう一つはこちら
カビがはえたような姿に驚きました。
クガイソウの花はもともとはこんな姿です ↓↓
寄生生物によって、こんなに姿を変えられてしまうとは、
恐ろしいです・・・><;
ただ、クガイソウ自体があまり多くなく、
クガイソウを食草にしているチョウ、コヒョウモンモドキは
全国で絶滅危惧IB類の希少種です。
もしかしたら、
この虫こぶをつくるハエ自体も希少種・・・?
改めて調べてみたら、レアな種類ばかりだったようで、
ちょっと驚いています。
天気が例年と異なるので、今まで目立たなかったものが
活発に活動するようになったのでしょうか?
こうした自然のちょっとした変化にも
意識をむけておこうと改めて思いました。