戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

頼もしい!

地層見学にやってきた隣の市の6年生の子どもたち

事前に石の学習をしてきたようで、

スタート時から石への食いつきが半端ない!

早い時間に学校を出たはずなのに

パワー全開で、職員もたじたじ・・・

 

メノウ、チャート、まだら模様の石英の石が

定番で人気ですが、

この頃は職員が手ごろな大きさの石をわって、

風化していない新鮮な面を見るのも流行っています。

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特に安山岩に黄鉄鉱の金色の粒が入っていると

 金だ!!

と大盛り上がり^^

 

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外側は同じ黄土色だったのに、

割ったら中の色が全然違っていた!

なんてことも・・・

 

さらに職員を驚かせたのは

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断面が丸いしま模様の石!

おお~~~! きれい!!

 

水を通しやすい泥岩が風化するときに

周りから層状に風化することがあるそうです。

玉ねぎ状風化と呼ばれています。

それがうまく断面が見えるように割れたようです。

 

いろいろな偶然が重なってこの石ができて

今、彼の手元にあるのかと思うと

なんだか感慨深いです。

 

彼はこの石に

 ネギ石

と名付けていました^^

 

身近な石に興味をもって

きらきらした目を見せてくれる子どもたちが

とても頼もしく感じました。

こんな時間が 子どもたちにとって

(接する大人たちにとっても)

大事なことなんじゃないかな 

としみじみ思わせてくれました。