戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

霧の長野盆地と朝日…

先日のお休みの時です。

よく晴れた日で、放射冷却により冷え込みが厳しかった…

出先の眺めの良い場所で撮影!

 

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長野盆地の一面に霧?雲?が立ち込めていました。

志賀高原から菅平にかけての山は青空なのですが…

 

戸隠でも裾花川沿いは霧が発生しやすいのですが、

長野盆地でも、そうなるのですね。

 

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この霧のかかる一帯が、全部湖だったことがあります。

「豊野層」と呼ばれる、「チバニアン」後期の時代…

30万年とか20万年前のこと…

 

11月末に、ある場所で市民向けに、この話をしたら、

「その話は本当ですか? 初めて聞いた!?」と、疑われてしまいました。

 

まだまだ地質学のことは、世の中には一般的ではないことを痛感…

 

自分たちが住む、長野市街地がかつて湖だったことなんて、

普通には信じられないことなのでしょう…

 

こうした、ローカルなことは学校では教えないし、

地質系博物館・学芸員の頑張りどころ!なのかもしれません。

 

「すべての学問の土台は、地質学である!」

こんな話を説いてまわった、保科五無斎の時代と同じですね!

 

「まず、現実を見て、考える…」

 

「長野の風景の中には、大地の歴史がひそんでいますよ!」

そんなことを伝えることから始めたい!!!!

 

 

また、別の日、館長との視察時、日の出直前のおひさまをみました!

 

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早く、コロナ禍が去って、明るい世の中にならないかなぁ~

 

「日本の夜明けぜよ…」とは、坂本竜馬の弁!(諸説あります…)

 

そんなことを考えていると、

「天の岩戸伝説」は、そうした人々の願いが

こもっているんじゃないかなぁ、とは館長の説、

 

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なるほどねぇ…