人間の生活を支える大地を調べる地質学…
その原点は、露頭にあります。
地層が表面に出ていて、その中身が見える場所…
何が出てくるかわからないので、崖があれば、そこは要チェック…
調査の目的に合わせ、いろんなことを調べますが、
それは、相手に合わせて変えていきます。
海に堆積し、その後、傾いた地層を調べる時は、ハンマーで…
戸隠周辺では約1000万年から160万年前の海にたまった地層を
追いかけます。
基本的には、沢歩きになります。
泥岩の中にできた団塊(ノジュール)です…
また、もっと新しい地層を調べる時は、
草掻き鎌やスコップも使います…
先日、畑の中に崖が出現し、飯縄山を起源とする火山灰の調査…
ただの赤土なのですが、その中には大地の歴史(5万年~10万年前か?)が
詰まっています。
地元の大学の先生も一緒です
ちょっと色の違う、あまり見たことのない火山灰がありました。
これは、どんな噴火だったのかな?
すべての地層を見たいのですが、なかなかそうもいかない現実があります。
それを補うのが、地形や転がっている石など、周囲の自然です。
水の湧きだしや、植生などもヒントになります。
総合的に自然を見て、判断し、
大地の生い立ちを復元していくのです。
露頭(点)から始まり、線につなげ、さらに面的な広がり、
三次元的な立体復元(断面図)を考えて、地質図を作る!
そして、過去から現在までの移り変わりを推測!
つまり、地質学は0次元から4次元までを扱う学問…
その作業過程が、一つの楽しさといってよいでしょう!
地球との付き合い方をその中から学びます。
明治時代、保科五無斎が
「地質学はすべての学問の基礎だ」と語ったのは、その辺のことをさしています。
館長、今日のところは理解していただけましたか?
「ワンワン、なかなか面白い学問じゃなあ… (・_・D フムフム」
じゃが、今日はこのくらいで、聞・き・あ・き・た!
では、今日はこの辺で、お・し・ま・い!
この続きは、いづれまた…