戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

戸隠の竹細工を調べています

ご縁がありまして、戸隠の竹細工の歴史や技術を調べています。

 

昨年のクリスマス・イブのブログでも紹介しましたが、

 

館の資料の中から、竹細工の技術がわかるものをピックアップ中!

 

根曲がり竹(チシマザサ)をつかった、日常生活に使う道具…

 

なかなか、製作年代がわかるものがないので、

 

古い写真からさがします。

 

時々、生活風景の写真の中に写り込んでいます。

 

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麻糸を紡ぐための「かご」ですね…

 

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背負いかごでしょうか?

 

根曲がり竹は、江戸時代から戸隠の名産品だったようで、

江戸時代の博物学者「菅江真澄」の記述にも登場します。

 

天明3年(1783)のこと… 

地質的には浅間山大噴火の年でございます。

 

いやはや、なんとも…

 

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右手にうつるカメラ目線の少年は、今はどうしているのかな?

 

 

 

プラスチックが普及するまでは、

竹細工は日常生活のいろいろな場面で活躍していたようです…

 

根曲がり竹だと思うのですが、竹細工職人の皆さんに確認してもらいます。

 

人が、人の技術で、自分たちの生活をなんとかしていた時代です。

 

そうやって探していると、思わぬ写真も見つかります。

 

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裾花大橋の写真…

 

まだ、裾花ダムができる前のもの…

 

「ヒエー 😱 」

 

かなり高さがあり、怖いです!

 

 

また、こんなものも…

 

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普通に見ると、昭和50年代の戸隠スキー場の写真です!

 

私が気になってしょうがないのは、その背景に見える奥社の杉並木…

 

まっすぐに戸隠山に向かう奥社参道と、黒く見える杉並木、

 

その周囲は落葉樹を主体とする社叢林…

 

その両側は、白い雪原となっています。

 

営林署による伐採があり、両側には木が一本もなくなり、雪原へ!!!!

 

この右手の雪原の部分は、

駐車場にしてしまえ、とか、遊園地にするんだ、とかいう話があったとも

古老から聞いています。

 

それに対する反対運動もやったんだぜ!と彼は言っていました。

 

もう50年近くも前のことだそうです…

 

時代とともに、風景は変わります。

 

戸隠の竹細工は、どんな変化を遂げているのでしょうか?

 

とても気になります…