首都圏では大雪となり、その後の凍結で交通事故が多発しているとの報道…
戸隠も寒いです。
裾花ダム湖もすっかり氷結しています…
そんな中で、お昼ごろ電話がなりました…
「大変です、身元不明の行き倒れです…」 かなり興奮した様子です…
「えっ? どうしましたか???(なぜ博物館に???)」
「キジが雪の中に頭を突っ込んで、亡くなっています…」
🐕「なにっ…」
ベッドで眠っていた、柴犬館長もムクッと起き上がりました…
🐕「これは、正月早々の大事件じゃ、すぐに現場に急行せよ…」
館長からの特命です…
通報では、雪の山に頭を突っ込んで亡くなっているとのこと…
現場に向かう途中、こちらも頭の中がグールグル!!!!
凍結路でスリップして、雪の山に衝突したのでは… とか
窓ガラスにぶつかってなくなったキジが除雪時に巻き込まれて、
それが溶けてきたのでは…
それとも、キツネの類が、後で食べるように埋めていたのでは?
とか、さまざまな仮説が浮かびます。
🐕「現場を十分に保全して下さい、できたら画像をのこして下さい」
セリフはまるで「科〇研…」です…
ところが、現場保全は十分ではありませんでした。
すでにご遺体は動かされていました…
🐕「残念じゃ、これでは鑑識作業ができん…」
「柴犬捜査1課長…(急に館長ではなくなりました) まず聞き込みを…」
第一発見者は、今朝登校した生徒さんとのこと…
そして、大騒ぎとなり、あわてて博物館に通報したそうです…
現場を目撃した先生に案内してもらいました…
そこには、まだ穴がきちんと残っていました。
🐕「うーん真冬日なのが幸いしたのじゃ、これなら再現可能じゃ…」
捜査1課長の命で、今度はご遺体をその雪の穴にはめて再現を…
先生にも「そうそう、こんな感じでした…」との証言を得ました。
🐕「う~ん、これは謎の状況じゃ…
頭から突っ込んだ逆さのご遺体をみたのは、犬神〇の一族以来のこと…
これは難事件じゃ… よき・こと・きく…」
未だ4才の捜査1課長が、なぜそんなことをしっている…とツッコミたくなります
「捜査1課長の名推理は、いかがでしょうか?」
🐕「こりゃ、お宮入りかな… わしゃ戻って寝る…」
「そんなぁ、もっと粘ってくださいよ~」
やはり、見た目は柴犬、頭脳も柴犬、捜査1課長は無理でした…
ご遺体は日本の国鳥のキジ ♂ 尾羽が短く、若い個体かと思われます。
死因は、死亡時の状況や外傷のない点から、
キツネやテンなどによる他殺ではなく、事件性は無いものと、
当局は見ています。
なにかに当たって首が骨折し、落下したと考えられますが、
近くには、窓ガラスはありませんでしたが、校舎の壁がありました。
吹雪で視界を失い、強風により、壁に激突し、
雪の中に頭から突っ込んだ、との仮説が有力か?
しかし、現場の状況からみて、吹雪を避けるためにこの隙間に入り込み
凍死か餓死し、その後の強風により雪の中に埋もれた可能性も捨てきれません。
ご遺体は何日か雪の中に埋もれており、
詳細な死亡時刻の推定には至っておりません。
周辺をうろつく野生動物によって荒らされた跡はみられません。
詳しくは、司法解剖の結果をみての判断になるでしょう。
頭部や首の骨折の有無、胃の内容物の判定が重要になると思います。
今日のところはこれまで、
正月7日の大事件、柴犬捜査1課長の大活躍を紹介させていただきました…