戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

いろいろと見た 今年の夏…

今朝は、窓のカーテンを開けると、アマガエルが…

 

🐕「おはようございます~!」

 

 

やはり、ピンボケでした…

 

🐕「未熟者…」

 

 

視察時には、満開の秋蕎麦をみました…

 

今年は、草の成長はとてもよろしいようでございます…

 

おいしいお蕎麦になってほしいものです…

 

 

今年の夏は、雨がおおかったものの…

 

いろいろなものを見ることができました…  これも柴犬館長のおかげです…

 

 

エサキモンキツノカメムシとのこと…

 

🐕「一寸の虫にも、五分の💛じゃ… これはそのモデルのカメムシなのでは…」

 

柴犬館長の新説です…

 

 

お次は、獣の掘ったであろう…穴…

 

 

アナグマか、キツネか…

 

畑の土手が掘り返されています…

 

🐕「わしの視察先としっての狼藉か  許さぬ…」

 

 

氾濫原に堆積した砂の層…

 

その後の浸食で、河岸段丘の地形がみえています…

 

🐕「これはこれで、面白いぞ… このようにして地形ができるのじゃな…」

 

 

河原で拾った泥岩層を割ってみました…

 

 

🐕「いやーこれは美しい…  地層とはきれいなものじゃ…

   これは楠川沿いの泥岩層の中に降った火山灰のようじゃ…

    こんなのはみたことないぞ…  未知の火山灰じゃ… すごい…」

 

柴犬館長も、うれしそうでした…

 

さて、先日東京から来館した中学生の感想文を紹介します…

アンモナイトの研究をしているとのこと、化石のクリーニングについての質問から、

わざわざ、この山奥の戸隠の博物館まで来館されました。

 

化石や地質、博物館について、お話をさせていただきました、

その翌日にメールで届いた感想でございます…

 

 

 私は小さい頃から恐竜や化石が好きで、いろいろな博物館に行ったことがありましたが、戸隠の博物館は、いろいろなはく製や化石に直接触れることができたり、貴重な資料を身近で見ることができたりと今まで行った中で一番面白い博物館でした。

 

 特に、地質の学芸員の方に出会えて、お話を聞けたことは一番素敵な思い出となりました。学芸員の方のお話を伺い、世の中には不思議なものや面白い繋がりがたくさんあることを知りました。

 

 また、今までの自分は、物事を表面的・断片的にしか考えていなかったけれど、現在あるものの成り立ちを知り、その事実をどうやって未来に繋げていくか深く考えていこうと思いました。

 

 印象に残ったお話は、アンモナイトに似た殻をもつイカの仲間の標本を見せてもらい、アンモナイトが現代にも生き続けているのではないか、というものでした。私は、恐竜が鳥として現代に残っている可能性があることは聞いたことがありましたが、まさかアンモナイトも進化して生き残っている可能性があったということに衝撃を受けました。

 このような視点を持つことの大切さを今回知ることができ、アンモナイトのクリーニングだけでなく、様々な方向からアンモナイトについて調べていこうと思いました。今回学んだことを自主研究の参考にしたいと思います。そして、知識を身に付けるだけでなく、知恵のある人になって伝えていけるようになりたいと思います。   

 いつかまた、この博物館に来たいです。本当にありがとうございました。

 

この中学生にみてもらったのが、コレ…

 

 

トグロコウイカの殻です…

アンモナイトそっくりの殻をもっています…

 

 

真珠層のところや、連結細管の部分はうまく撮れていません (-_-)

 

🐕「やっぱり、未熟者じゃ お前は…  

   しかし、先日は良い仕事をしたな…感想文から読み取れたぞ…」

 

きょうは、久しぶりにおほめの言葉を柴犬館長からいただきました…

今日もおあとがよろしいようで…