戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

春を満喫

先日、休みの日をつかって

春の飯綱高原~戸隠を歩きました。

 

朝の大谷地湿原。

 

リュウキンカがまぶしいです><

3年前の台風で被害を受けた遊歩道も全面開通となり、

木道も整備されました。

ミズバショウの群落も見られます。

 

近くには観光スポット「山の駅」もオープンしました。

連休最終日で朝から親子連れでにぎわっていました。

飯綱高原の新しい魅力として期待大です。

 

じつはこの春はサクラ調査にはまっています。

昭和初期、戸隠でサクラを調査した研究者が

新種があると書き残していたことが、

先日判明したのです!

 

新種はどこだ~~~

と花を採っては特徴を確認しています。

始めてみてわかったのは、サクラの仲間は個体ごとに微妙に形質が異なり

しかも雑種をつくりやすく、種の特定が案外難しいこと。

大変な世界に足を踏み込んでしまいました・・・^^;

 

しかし、野外を歩けば楽しいことは多く、

越後道沿いでは、ダルマ石にも出会いました。

 

初めてお目にかかりました。

掘った部分もあるようですが、ベースは天然石。

ノジュールなのか、なかなか興味深いです。

 

小鳥が池~鏡池を結ぶ遊歩道も久々に歩きました。

小高い丘の上から、支所方面がよく見下ろせます。

春の散策は、風景も草花も輝いていて、うきうきします。

思わず、鏡池まで歩き通してしまいました。

 

紅葉もいいですが、新緑のよさはまた違った味わいです^^

 

もちろん歩いてまた中社まで戻りました。

一日よく歩きました!

 

しかしこれで終わりません。

家に帰ってからも、採集したサクラの各部の計測作業が待っています。

図鑑とのにらめっこも^^;

 

春は楽しい、そして忙しい!

もう少し季節がゆっくり進んでくれればいいのに、

と毎年思います。。。