戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

柴犬館長戸隠探検記

昨日の午前中、強い風が吹き荒れていましたが、

お昼近くになると、青空が広がりました…

 

気持ちのよい初夏の陽気となりました…

 

そこで、思い切って柴犬館長を連れて、探検に…

 

普段は、里から眺めている戸隠連峰に接近したい、とのこと…

 

 

展望の良い場所を巡り、地質を見学してきました…

 

 

まず向かったのは、大望峠(ここは鬼無里地区です…)

 

 

標高1055m、雪の残る北アルプスを望むことができます…

 

 

右端が一夜山(鬼が一夜でつくったという伝説があります これは貫入岩!)

 

その手前に標高の揃った尾根が並んでいます。

 

この、ほぼ平らな面は「大峰面」と呼ばれ、海岸平野だった痕跡!

 

🐕「だから、北アルプスがよく見えるのか…納得じゃ…」

 

柴犬にもわかる地質学!

 

その後、西岳の麓へ…

 

 

🐕「ゴツゴツした山も、やはり地層じゃ ここも海だったのか…」

 

雪の残る西岳も海底の隆起でできた山…

 

🐕「おー この山に天守閣の石垣が残っておるぞ…」

 

 

確かに天守台のような岩が見えます。

 

戸隠に在住するようになった、高名な音楽家「K」さんも、

鋭い感性で「城」に見立てたという岩です。

 

そのおかげで、「K」さんは戸隠の地質を知りたくなって、この館に来館!

 

さすがです、柴犬館長の野生の感覚…「K」さん並みか…?

 

しかし、この岩は自然のいたずら…です。

 

そして、最後は

 

鏡池です…

 

戸隠を代表する観光地…

 

🐕「普段、里から見ている山も近づいてみると、すごいな…」

 

🐕「やはり天の岩戸じゃ… 天手力雄命の力はすごいものじゃ…」

 

いやいや、柴犬館長、これは隆起の結果です…

 

🐕「何っ?これも大地のパワーでできたのか… すごいな、戸隠…」

 

柴犬館長も実際に回ってみて、戸隠のすごさを実感したようです…

 

 

このところ、コロナによる自粛の日常で、

散歩がイヤイヤになっていた柴犬館長ですが、

 

この日ばかりは、感動しながら、シャキシャキとあるいておりました…

 

柴犬もヒトも、時々は非日常の異界に行って、

本物に触れることが大事なのかもしれませぬ…

 

🐕「またフィールドワークに行きたいぞ、

       天気の良い時は、よいところに案内せい、秘書よ…」

 

毎日もそうなんですが…

 

今日もおあとがよろしいようで…