戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

長野市の秘境 奥裾花!

今日は植物観察会、場所は奥裾花自然園です。

このエリアは長野市内でも最も雪深い場所で、

ブナの原生林と、

本州でも最大規模とされるミズバショウの群落が魅力です。

 

お天気に恵まれ、まぶしい新緑の中、歩くことができました。

 

サンカヨウの白

 

オオバキスミレの黄色

 

ミヤマスミレの紫

と多雪地域の色とりどりの花を楽しむことができました。

 

この冬は雪が多かったからでしょうか、

園内ではミズバショウもまだ見られました。

 

水辺にはクロサンショウウオモリアオガエルの卵塊、

それに水路にはヒキガエルのペアも!

 

色々な出会いがありました。

 

個人的に印象的だったのは、ブナの森でのこと

ブナの芽生えを見つけた参加者のかたがたが、

 初めて見た!

 これが何百年もたって大きな木になるの?

 こんな道端じゃ、生き残れないよね~~

などなど、さまざまに思いを巡らして下さったことです。

森の時間の流れに、少し交わることができたように思います。

 

「さけてるブナ」も見つけて下さいました。

 

その木の反対側は、中がすっかり朽ちてしまっています。

しかし、残った樹皮の部分から枝が伸び、

しっかり生きていました。

 

長野市の秘境で、生き物の生命力を

実感する一日だったと思います。

 

それにしても今日はよく歩きました。

参加された皆さん、お風呂でよく足をもみほぐして、

疲れをとってくださいね^^