令和4年も、あと2営業日となりました。
コロナウイルスの感染は収まる様子がみられませんが、
行動制限が解除され、この博物館を訪れる方が増えています。
開館して14年目なのですが、有料入館者の数が過去最高となっています。
どうしたことでしょう…?
🐕「それは喜ばしい、館長としても鼻が高いぞ…」
善光寺御開帳で、その後戸隠も参拝するお客様も増えているようです。
また、今年はいろいろな機会で、テレビや新聞の取材等があり、
その影響もあったのかもしれません。
しかし、なんといっても、この博物館に訪れた方々の口コミの影響が
大きいのかもしれません。
窓口でいろいろお客さまの話を聞くと、
「あの館は良かったと人にすすめられた…」
「一度では見切れないので、また来た…」
という方が結構いらっしゃいます。
「道がわかりづらい」「どうして、こんな場所にあるんだ…」
という声も多いですが…
展示解説を希望される方も増えてきました…
その解説を聞くツアーのお客さまも何組かいました…
🐕「ほほぅ~ それも楽しみな事じゃ…来年以降に期待じゃ…」
普通の博物館とは、ちょっと違った当館が、
ようやく世の中に認知されてきたのかな?とも思います。
令和4年の締めくくりとして、
今月6日に8時間耐久解説にチャレンジした社会人大学院生から
寄せられた感想文を、前編・後編にわけて紹介することにします。
先日、博物館で朝から夕方の閉館まで、マンツーマンで8時間耐久解説を受けました。これまでに何度か訪れ、見学はしましたが、詳しい解説を受けたことはありません。知人の学芸員の紹介で受けてみようと考えた次第です。
長野市出身で、仕事として観光や地域活性化に取り組んでいました。地域をよく知ることの大切さを痛感しています。地元のことでも知っているようで実はよくしらないことがたくさんあります。地域の生い立ちや歴史・文化・伝統、そこに暮らしてきた人、商いなどの営みも十分に理解できていないことがまだまだあるように思いました。
大学院では、地域の事業者に向き合い、課題を整理し、地域の魅力を次世代につなげていくきっかけづくりを研究しています。そのためには地域をよく知り、地域の人たちの信用・信頼を得ていくようなていねいなコミュニケーションが必要だと考えています。そんな目的もあり、まずは大地の生い立ちから学び直したいと申し込みました。
今回、海だった長野が盆地になっていく移り変わりを中心に学ぶことができました。その後、火山噴火や隆起を繰り返し、河川によって運ばれた大量の土砂によって、長野の海が埋め立てられていく過程も順を追って解説をうけました。そして、長野盆地西側の断層が動き、山地側の隆起と盆地側の沈降が現在のような長野盆地(善光寺平)を作っていく様子をイメージできるようになりました。
現在も戸隠など山の隆起と長野盆地の沈降は続いているということには驚きました。善光寺がなぜあの場所にあり、門前町が広がっていったのか、その理由をリアルなまち歩きと合わせ、断層を感じながら仮説を立てられるようにもなりました。また、山間地に暮らしてきた人が盆地におりてこられたのは、エネルギー(電気など)や上水道を人が整えていったからだという視点も学びました。
(後編に続く…)
🐕「年寄りの話はちょっと長いが、明日も読んでやって下され…」
「よ・ろ・し・く・・・ お・ね・が・い・」