戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

今日は野外調査の日

今朝は冷え込み、柴犬館長宅付近では霜が降りました。

そのぶん、昼間はすがすがしく晴れて、

でかけるにはもってこいのお天気です^^

 

ちょうど今日は夕方まで調査のお手伝いが入っていました。

午前中は飯綱高原で。

 

午後は高校の授業の一環で、校内の樹木調査です。

 

どちらも植物の調査で、

なおかつ研究者ではない一般のかたによる調査なのですが、

やることは本格的です! 

 

午前中は200以上のユウスゲをマーキングし株数などをカウント。

広い区画を効率よく歩くための目印のポールや

落とさないようひもがついた下敷きなどが用意されていて、

至れり尽くせりです。

 

午後の調査では木ごとに高さを測定したのですが、

先生お手製の秘密兵器が登場しました!

 

木のてっぺんを45度の位置に見える場所にこの道具を設置すると、

測定したい木の真下を直角とする二等辺三角形が描かれるので、

木の下からこの道具までの距離を測って目の高さを足すと、

樹高が算出できる、というものです。

(言葉での説明ではわかりにくいですよね^^;)

 

良いお天気と、皆さんの知恵と工夫があれば、

楽しい調査にならないはずがない^^!

満喫させてもらいました。

ありがとうございましたm(__)m

(おそらく、結果もついてくると信じて・・・)

 

 

おまけで、一昨日でかけた荒倉山からの展望です。

戸隠山方面。

右奥には奥社の杉並木も見られます。

あの森の中をこの瞬間も百人規模で人が歩いているのかと思うと、

ふしぎな気分になります。

 

飯縄山方面。

噴火がつくったなだらかな裾野に広がる戸隠の集落。

柴犬館長宅も見られるでしょうか?

 

陣場平方面を望むと、

博物館の裏手の平らな耕作地の広がりが見られます。

まるで空中に浮かんでいるようです!

 

この景色をみると、大地の生い立ちやその土地を上手に使う、

人の営みを思います。

戸隠の調査のベースは大地にあり、ですね^^