戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

剥製もいろいろ

お外が寒いと 

お家はにぎわう^^;

 

インドア施設が少ない戸隠 

いつもの土曜日より

今日はちょっとだけ 

こどもたちが多かった気がします

おかげで にぎやかでした

 

 

先日

ボランティアさんから

キジのはく製を3体いただき

お天気が良かった時に

お掃除をしていたのですが

顔の赤い小さな羽根が

2パターンの処理がされていることに

今更ながらに気づかされました

1つは 塗料で塗るタイプ

もう1つは それっぽい生地を張るタイプです

 

そのままの奴はないのかな?

と 疑問におもったので

今日 来館者の途切れたタイミングで

館内にあるキジの仲間のはく製を見て回りました

 

ヤマドリもいろいろ

ほぼそのままの子もいました

ライチョウもいろいろ

塗ってある子が多かった

 

ぬったり はったり してないものもありました

その分赤みは抜けてますが・・・

塗ってるけど うっすら ナチュラルメイク版も

 

ちなみに ツルも 

似たような細かな羽根で赤い顔なので

見てみたところ

塗っている感じです

 

おそらく

キジの仲間の顔の赤い部分は

皮膚が薄く 細かい羽根で

他のところよりは密には生えていない

にもかかわらず

生きているときにはかなり目立つ

印象があり

 

剥製にして時間が経つと

真っ先に赤みが抜けそうな場所なので

くちばしや足などと同様に

着色もしくは代替品を張り付けて

生前に近い状態を保ちたい

という ことなのでしょうね

 

先人たちの工夫がうかがえます

その中にも個性があり 

しっかり目立たせたい べた塗職人から

劣化やむなしと 自然にちかいナチュラルメイクの職人

べた塗りより自然だと

それらしい質感の生地をはる職人

など いろいろなこだわりの職人が現れたのでしょう

なかなか面白そうなので

もう少しキチンと見て回りたいと思います