戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

阿漕な…

この博物館には、いろいろな方がお見えになり、

 

各地のお土産をいただくことがあります。

 

🐕「ありがたいことじゃ…」

 

先日いただいたのが、このおせんべい…

 

 

 

「平治煎餅」というのだそうです。

 

 

中には、小麦粉の甘いおせんべいが2枚… 笠の形をしています…

 

附属の「志を里」に、その由緒書きがあります…

 

知らなかったなぁ…

 

もっと、知りたくて、インターネットで調べていくと…

 

古今和歌集や、謡曲浄瑠璃などが登場します…

 

なかでも、謡曲「阿漕」 なんと世阿弥がつくったものだとか…

 

伊勢神宮の近くで、禁漁となっていた場所から、漁夫が密漁する話が発句…

 

その漁夫が亡霊となって、あらわれるというものから

 

狂言浄瑠璃になって、好評を得ていったらしい、とのこと…

 

最初は、「密漁が度重なる」という意味だったのが、

上演が繰り返されるうちに、

言葉の意味が、どこまでもむさぼること、しつこくずうずうしいこと、

押しつけがましいこと、に変化したものだとのこと…

 

🐕「あこぎな商売って、あまりいいイメージではないな…」

 

実際の地名や伝説があり、それが謡曲狂言浄瑠璃になったなんて、

この年にして気が付いたのでした!

 

🐕「生涯、学びが必要じゃ…」

 

室町時代は、世が荒れた時代ではありますが、

農業生産高が増え、貨幣も流通し、専門職も現れ、

世の中の諸活動が活発化した時代でもあります…

 

🐕「日本の独自な文化が庶民まで伝わった時代なのかな?」

 

いただいたお土産から、そんなことを考えました…

 

 

日曜日は、こんなお土産もいただきました…

 

柴犬館長向けのものです…

 

かわいい、イラスト付き…

 

ありがとうございました…

 

 

確かに柴犬館長に渡しました…

 

🐕「ありがとうごじゃりまする~」

 

今日もおあとがよろしいようで…