戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

約100年前の画像…

昨日紹介した、長野市浄水場

 

ある目論見があって、古い画像をさがしてみました…

 

完成当時の画像が市の歴史をまとめた古い本の中にありました…

 

 

建設中のものも…

 

 

全て人力によるものです。

 

よく見ると、池の底をつきたためています。

 

この道具は「タコ」というものだそうです。

 

今でも売っているらしい…ネットでも買えます。

 

 

この浄水場建設のために、高台まで資材を引き上げるための

ケーブルカーもあったとのこと…

 

 

こちらは、戸隠中社の水源池…

 

これも同様に手作業で作られたものとのこと

 

すごいなぁ 人の力…

 

戸隠から往生地までは導水管を設置…

 

馬と大八車で導水管を運搬中の画像…

 

 

この上水道整備は、明治42年(1909)から調査が始まり、

 

大正2年(1913)に着工ですから、これはその当時のもの…

 

大正4年4月に給水開始、総予算は85万円とのこと…

 

金額も今ではよくわからない感じです…

 

しかし、この努力が実って、長野市は急速に発展をとげたとのこと…

 

🐕「やはり、ライフラインは大事なのじゃ…」

 

今回の能登半島地震でも、水や電気に困っているかたがたくさんいます…

 

🐕「生きていくための、最低限の条件じゃ…」

 

 

 

閑話休題

 

 

旧館の2階の屋根に足跡が…

 

ニホンザルしか考えられません…

 

🐕「あやつらか… 用心せねば…」

 

 

 

朝の視察先でも、イノシカの類が雪をほじくり返した跡がありました…

 

🐕「やはり食も大事だな…」

 

 

冬場、獣たちは食べ物を探してうろついています…

 

ふと見上げると、駐車場の横にあるカリンが一つだけ残っていました…

 

雪をかぶったままでした…

 

いま世の中は便利になっていますが、

 

人が自然と、きちんと向き合い、食料を生産し、流通させ、消費する…

 

水やエネルギーも供給する…

 

そんなシステムを人力で作ってきたおかげです…

 

そのシステムが災害でやられてしまうと、

 

やはり人の力で何とかするしかないのだ、と思いました。

 

今晩から戸隠も雪になりそうです…

 

今日のところは、ちょっと雑感を…