戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

年末年始を振り返る

一昨日の夜から雪が降り、昨日も降ったりやんだり。

夜には強風も伴って、大荒れ模様に。

 

昨シーズン、通勤途中に強風のために視界が真っ白・・・

3回も完全にホワイトアウトし、やむなく途中停車。

 後ろから追突されるかも・・・

 崖から落ちるかも・・・

と、死の恐怖におびえたことが思い出されます。。。

 

今朝は、そこまでのひどい状況ではなく、

無事に館に着けて心から安堵しました。

 

しかし、昼過ぎまで強風は続き、

瞬間的に旧館が見えなくなることもありました。

 

吹き付ける風で、玄関のクマも寒そう・・・

 

年明けの暖かさが懐かしいです・・・(-_-;)

 

さて、松の内は明けましたが、

こんな寒々しい話で終わるのもなんなので、

年末年始のおめでたい(?)出会いの小ネタを少々・・・

 

年末に松代をぶらついていたところ、

足元に、キラリと光るものが・・・!

 

 

タマムシですね^^

だいぶ傷んでいましたが、輝きは失われていませんでした。

個人的には標本以外で野外で見たのは初めてかも? 

と嬉しくなりました。

今度はぜひ生きて動いている姿に出会いたいです!

 

年末の帰省途中に乗り換えた駅のホームで

懐かしいかたに出会いました・・・

 

 

 

公衆電話(>_<)!!

 

久々に見ました。

いるところにはいるんでしょうが、

出会うのは本当に久々です。

あまりに当たり前のようにいらっしゃるので、

時間軸がずれたのでは、と錯覚を覚えるようでした。

 

テレフォンカードなんて若い人は知らないでしょうね・・・

 

 

年が明け、

お正月の手作りおせちが親戚から送られてきたのですが、

その中に、

やたらに自己主張する食材がいらっしゃいました。

 

その名も ちょろぎ!

 

くるりと巻いた独特の姿、赤い色彩。

興味深いものを目にしたので、食べる前に並べて撮影です。

博物館職員の悲しいさがが出てしまいました・・・

 

個人的には馴染みがなかったのですが、

スーパーに売っているものも見つけました。

「長老木」や「長老喜」とも書いて、

お正月のおめでたい料理の一つだそうです。

 

もとはシソ科の植物の地下茎(塊茎)で、

赤紫蘇の梅酢などを使って、赤い色彩と味をつけるのだとか。

中国原産で漢方薬にも使われ、

日本の野生のイヌゴマと近い仲間だそうです。

 

ところで撮影するときに少し悩んだのは、

ちょろぎのどちらを上にしたらよいのか、ということです。

 

今日、改めてネットで調べたところ、

地下にはえている状態の写真を見つけました。

 

チョロギ:武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園 (takeda.co.jp)

 

どうやら、上の写真では上下が逆のようです。

 

 

ツンと出ている部分が、下になるのが本来の姿かな?

 

植物としてこの形にどんな意味があるのか、

どんな風に成長するのか(わっかが増えていく?)

見ていると、さらに気になってきます。

 

さて、一番肝心な味ですが、

私がいじくりまわしたからか、

食べる人がほとんどおらず、

私ともう一人の感想としては、

かりかりとした触感で、梅紫蘇で漬けた新ショウガのような

(もっとマイルドですが)味でした!

 

 

今年も、たくさんの出会いがありますように。。。