戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

2月23日 奇跡なのか どうなのか? アゲハチョウの羽化

今日は、天皇誕生日

 

戸隠では昨日からの雪が断続的に続きました

昨日の帰り際、車のフロントガラスの雪が重力で、褶曲していました。

 

 

昨日、奥社の杜で小学生がみつけた「笹氷」は、

「雨氷」と呼ばれるものだそうです。

 

なかなか珍しいものだそうですが、電線にも氷結し、

電車の障害も発生したとのこと…

 

 

トチノキの芽も氷で覆われていました…

 

今朝は道に積雪がありました。

朝から視察をする柴犬館長… キツネの足跡を追跡… 



同じイヌ科の仲間で、視察中も時々姿を見かけますが、

なかなか撮影はできません。

🐕「用心深い奴らで、すぐに逃げてしまう…」



🐕「どこへいった、あやつら…」

 

 

 

雪が降ったりやんだりしたこともあり、

例年になくお客様が来館します。

 

ありがたいこと…

 

ここを目ざして遠方から来た家族連れも多く、

ちょこちょこっと解説すると、喜んでいただけます。

 

そんな中、学芸員室でクロアゲハが羽化しています…



えっ、そんなことがあるのか、と職員は大慌て…

 

昨年秋に、ユズの木に幼虫がいたのですが、

そのサナギを職員が見つけて拾っておいたものから羽化したようです。



ウーパールーパーのエサの袋の横です…

 

暖房を入れていた部屋なので、2月なのに羽化した模様…

奇跡的ともいえますが、どうしたらよいのでしょうか?

 

花も咲いていないので、クロアゲハの食糧がありません。

砂糖水やハチミツでもあげるしかないのか?

 

暖房を切った夜に、寒くて死んでしまう可能性も高いです…

 

3時30分過ぎに、とうとう飛び回り始めました…

 

どうしよう、どうしよう…

 

啓蟄より前の出来事…

奇跡的でもありますが、悩みのタネにもなりました…