戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

サボテンのトゲ?


実はグミの葉っぱの表面を顕微鏡でのぞいたものなんです。深海のあやしいヒトデの集団にも見えますよね。
グミの仲間の識別ポイントの一つに葉っぱの毛のかたち、というものがあります。そこで博物館に今咲いているグミの葉っぱをとってのぞいてみたら、こんな世界が広がっていました。星の形のようなので「星状毛」というそうです。この毛があったので、トウグミという種類だとわかりました。他に鱗のような形の鱗状毛という毛を持つ種類もあるそうです。
見ているだけでも面白いのですが、はたしてこの毛は何の役にたっているのでしょうか?また新たな疑問がわいてしまいました。