戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

はちのこ

 近所のおじさんが、蜂の巣をもって来てくれました。ハチの種類はキイロスズメバチのようです。蜂の子(幼虫)を引っぱり出したら、う○ち(フン)をする子がいました。黒くて長くて驚きの大きさです! 親になると樹液など甘い液体を食べますが、幼虫の間は昆虫やクモをエサにしているようです。こんなにたくさん出すわけだから、さぞ、たくさんのエサを食べるのだろうなぁ、それを運ぶ働きバチは大変だ・・・でも、逆に考えれば、たくさん食べるわけだから、巣の周りに多くの虫たちがいなければスズメバチも暮らしていけないわけです。これだけ大きな巣を作ることができるということは、周りの自然が豊かな証拠かもしれませんね。

蜂の幼虫がしたフン。

フンをしているところ。

蜂の子を引っ張り出したあとの巣。

 これから9月下旬ころにかけて、巣が一番大きくなる時期のようです。甘い汁(成虫のエサ)をもとめて、飲みかけのジュースの缶などに入り込むこともあるようですので、ご注意ください。蜂の子は煎ったり、炊き込みご飯にしたりするとおいしいですが、とても危険ですので不用意に巣に近づくのはやめましょう。