生き物は時々、他の生き物に行動を支配されます。中間宿主から最終宿主へ移動したい寄生生物の中には中間宿主の行動を支配して、食べられやすいように目立つところへ移動させます。風邪をひいたときにでるくしゃみもウイルスの仕業だという人もいます。
宿主を誘導する技をもっている身近な生き物の代表はこいつ!
先日ヒョウタン池で見かけました。
ハリガネムシです。
よくもまぁこの名前を付けたものだと感心してしまいます。
水の中で卵を産み、生まれた子どもは小さな虫たち(カ、カゲロウ、トンボなど)の子どもに食べられ、寄生します(この段階では成長しません)。
その後、宿主はカマキリなどの大きな虫に食べられ、ハリガネムシも一緒に食べられます。
このときは誘導しないで、運任せのようです。
願いの叶ったハリガネムシは、カマキリなど大きな虫のおなかで育ちます。最大で1mを超えるとか。
十分に成長し、成熟が進むと、宿主を水辺へと誘導し、水の中へ飛び込ませます。
ハリガネムシは虫を自殺させる生き物なのです。
そしてこれは干からびたハリガネムシ
自身も自殺したのでしょうか?
地面で干からびていました。
さすがに水につけても復活しませんでした。