戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

石ころinいしころ


今日は新潟県へ飛び出して姫川方面の石ころを集めてきました。見事だったのが写真の石ころです。けしてコンクリートではありません、自然の石です。これは、礫岩(れきがん)という石です。よく見ると1〜3cmくらいの石ころが集まってできているのがわかります。
遠い昔、石ころが運ばれて、地層(礫層:れきそう)になり、その地層が長い時間かかって固まって岩(礫岩)になり、さらにその岩が川の流れに削られてまた石ころに戻っていく。ひょっとするとこの礫岩もどこかで、また地層になって礫岩にもどるかもしれません。ゆっくりではありますが、石ころも循環しているんだなぁと感じさせてくれる石ころでした。

その横に目をやると、これまた見事な石の塔ができていました。やっぱりたくさん石ころが落ちていると、積みたくなるんですね・・・