戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

どんぐりの背比べ

先月末から連休をいただき、実家や親戚の家に行ってきました。そのお土産は長野市周辺ではなかなか見ることのできない「どんぐり」です。
一口にどんぐりと言っても、じつは木の種類によっていろいろなものがあります。このあたりでよく見られるミズナラやコナラ、クヌギは、秋に木の葉が紅葉し、葉っぱが落ちる落葉樹の実で、いくらかずんぐりした形をしています。しかし暖地ではどんぐりが常緑の木であるシイやカシの仲間に実ります。その中でもマテバシイは、大きい上に長細くて、まるで鉄砲の玉のようです。また、スダジイは小さいですが、色が濃くて先がすっととがっています。両方とも実に渋みがなく、いって中身を食べることができます。

そうしたどんぐりたちを一同に並べてみました。形や色、大きさなど、じつに個性的です。「どんぐりの背比べ」のことわざ通りにはいきませんね。