戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

第7回自然観察会

直接動物を見ることがなくても、
残しているモノ(足跡、フン、食痕など)を調べることで
なにがいるかわかることもあります。


ということで
今回の自然観察会は裏山で動物の痕跡探しをしました。


午前中は山へ!

あいにく 昨夜の雨で痕跡は大分消えてしまいましたが、
みんな眼を皿のようにして探していました。


その甲斐あって
モグラの巣
カエルやイモリの死体

穴多数・・・ネズミの巣穴
かじったクルミやクリ多数・・・ネズミやリスの食痕
鳥の死骸1・・・カケス?の食べ残し?
フン5〜6・・・シカ、テンなど
いろいろと見つかりました。

(シカのフンです。少し古いかな?)



午後は前に拾っておいた動物のフンやペリットを洗って中身を調べました。


男の子は逃げましたので、女の子ばかりでの作業です。

下が洗ったものです。

出てきたものは
ネズミの骨や歯、その毛
プルーン?の種
ノイバラの種
鳥の羽
植物の根っこ
甲虫の羽
セミの幼虫
などでした。

フンは大きさや食べているものからテンのもの。
ペリットはフクロウのもの
と推定されました。


これはネズミのホネと歯です。
大きさからアカネズミかな?


フンにもいろいろな生き物がいる証が残っていますね。
フンも意外と面白いと思いませんか?
興味を持ったら皆さんもフンを洗ってみましょう!

#自然観察教室
#里山探検