戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

あかちゃん

今朝、近所の保育園から「得体のしれない赤子がいる」と連絡がありました。
(ここには引き取りに来てという意味が込められています)
ということで、さっそく出向いてみました。
今日、保育園は焼き芋大会で、その準備のために倉庫を開けて見つけたそうです。
発見時には4匹いたそうですが、引き取りに行った時には3匹しかいませんでした。
親も行方不明。1匹は親が移動させたのかもしれません。
ネズミの仲間というのはわかりますが、種類は?
予測としてはクマネズミです。


巣に2匹。頭とおしりが見えています。

そこから離れた所に1匹。

どうやらまだ生まれて間もないようです。
大きさは3cmくらい。
引き取るときは、体温も低く、触ると冷たかったので
すぐに死んでしまうかと思いました。

館に戻って発泡スチロールに綿をつめて寝床を作ってあげました。
温かい所に置いていたせいか、午後には触ると温かくなりました。
とりあえず、スキムミルクを濃い目にといたものを与えるとわずかに飲んだ様子です。

小腸っぽいところが白くなっています。

今はとりあえず、元気ですが、乳を与え、体を温めてくれる
親がいないので、うまく育たないでしょう。
ですが、せめてそれまでは生きた証を残してみたいと思います。