戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

第2回給食再現の会

今日は第2回目となる給食再現の会(昭和24年の給食レシピ!)が行われました。地元の戸隠のかたをはじめ、遠くは茅野からも本職の栄養士さん(!)が駆けつけてくれました。前回(12月12日)同様に、にぎやかに調理し、みんなで楽しく、もちろんおいしくいただきました。
さて、今回のメニューは「変わり雑炊」と「野菜サラダ」の2品です。シャケの缶詰を使ったもので、雑炊という名前でありながら、お米は一人分が3グラムのみ、という「変わり」よう。ジャガイモはたっぷりで、小麦粉でとろみをつけているので、雑炊というより和風シチューのようでした。

(↑ジャガイモの皮むき中)
そして、野菜サラダはこれまたジャガイモとワカメがたっぷりのポテトサラダです。味付けは手作りの「代用マヨネーズ」。バター・粉ミルク・小麦粉・お酢・塩・砂糖でつくった、さっぱりしつつマイルドな味です。ここまでは何となく想像できる味付けなのですが、さらにうま味成分として煮干の粉が加わります! 完成したものは何とも言えない癖になる味。ワカメが食べきれない、と閉口する声も聞こえましたが…

(↑代用マヨネーズをつくっているところ)

(↑完成! けっこうボリュームがありました)
参加されたかたからは、「当時の地元の素材を使った、かなり考えられたメニューで、カルシウムの多さといい、栄養的にも十分」、「今回のような機会がなければ絶対に作らなかったので、参加してよかった」、という声が聞かれました。当時の食糧事情を想像しつつ、実際に調理したりいただいたりしながら、現在の食生活のこともちょこっと考える機会になればうれしいです。
次回は2月20日(土)、ユニセフ給食でちょっと豪華にドーナッツとトマトシチューを予定していますので、どうぞお楽しみに!!