戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

芽!

春分の日もすぎて、本格的な春の到来を感じさせるおだやかなお天気の一日となりました。
近くの林ではカツラやアブラチャンといった早春を告げる樹木の花が咲き出しています。
博物館の花壇ではクロッカスが咲き、チューリップもどんどん葉を伸ばしています。草花たちも確かに春を感じているようです。

11月6日にご紹介しましたが、越冬用に落ち葉をかぶせておいたトガクシショウマのプランターがあります。そろそろ彼女たちの目も覚めたころかなと落ち葉をどけてみると… 

しっかりとみずみずしい芽を伸ばし始めていました!!
うまく冬を超えてくれたか!とうれしさひとしおです。これで1ヶ月後にはあのきれいな淡いピンク色の花を咲かせてくれるはずです。

実はさらに思いがけないところから芽を出しているものがいました。

なんと種コレクションの標本から太くて立派な芽が出ていました。びっくり!!
12月5日にご紹介した、四国の海岸で拾って来たハマオモトという浜辺に生える植物です。種の周りのコルク質は、海にただよいやすいためだけでなく、乾燥からタネを守る役目も果たしているようです。
せっかく出た芽ですので、一つは鉢に植えてみました。はたして大きくなれるかな?