戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

物体X

昨日の帰り際に、近所のおじさんが持ち込まれたもの、
直径4〜5cmぐらいのボール状のものが10数個、
畑の側に「はえて」いたそうです。


根のようなものが1本、確かにちょろりんと伸びています・・・


大きいものは空気の抜けた軟式テニスボールみたいです。
柔らかいですが、持ってみると意外に重みがあってびっくりします。



この物体Xの正体をつかむために、職員が今朝、皮をむいてみました。


なんと中身はゼリー状!!
「しっとりしていて、気持ちいい! 肌にきっといいよ、触ってごらん!」
と言われても、なかなか勇気がいります^^;


しかも、そのゼリーに包まれて、さらに中に卵状のものが・・・


卵そのものではなさそうなので、包丁を取り出して、さっくり割ってみると、


またしても不気味な物体が収まっています!!


しかし、これにはなんとなく見覚えがあります・・・


正体は、キノコの仲間、

スッポンタケです。
(山渓「日本のきのこ」1988 より)

ボールの上が割れて、中身の中央にあった、白い柄の部分が伸びるはずです。
しかも、この柄が中華料理の食材だとか・・・


今年の長雨の影響で、大量発生したのでしょうか?
畑から全て採ってしまったのか、
ご報告がてら、おじさんに聞いてみようかな^^