戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

若者の活躍

雨に降られず、おかげさまで予定通り観察会が開催できました。

よかったです^^

 

今日はいつも来てくださっている植物の専門家の若者(Y澤さん)以外にも、

高校生がお二人参加してくださり、

ぐっと平均年齢が下がった観察会になりました。

 

象山カシワはやはり迫力ありました。

f:id:Naturalhistory:20190928105033j:plain

頑張って生きているね~ と皆さんから称賛の声があがります。

ちゃんと実(どんぐり)もつけていました。

 

f:id:Naturalhistory:20190928104012j:plain

枝が低い別の木のものですが、

大きくなりはじめたカシワのどんぐりが間近で見えました。

それを覆う殻斗(かくと)、

つまりコナラやミズナラのどんぐりの帽子にあたる部分ですが、

カシワの場合は大きくて鱗片が飛び出ています。

 

これがもっと針状になって、中のどんぐりを

完全に覆ってしまうのが、クリ です。

(中身が1個ずつでなく、3個入るという違いもありますが)

同じブナ科の仲間の特徴です。

 

象山カシワからは松代の町の一角がよく見えました。

地元だという高校生が、解説をしてくれました。

ありがとうございます!

 

山頂では、ハギの仲間以外にも

乾いた草地の植物、カセンソウがきれいでした。

f:id:Naturalhistory:20190928105819j:plain

乾いた場所に咲くのに「河川草」は変、と言われ

調べてみたら「歌仙草」でした。

しかし、その由来はわからないそうです。残念。

 

ただ、植物に詳しいY澤さんが、

「初めて見ました・・・」

とつぶやいてくれたのがうれしかったです^^

 

標本づくりも目的のはずの観察会ですが、

最近では彼にまかせっぱなしです。

f:id:Naturalhistory:20190928115220j:plain

(駐車場近くの河川敷で大型植物を採集中)

いつもありがとうございます!

 

来月が今年度の、最後の観察会になりました。

10月26日(土)、地附山トレッキングコースです。

こちらも魅力的な山です。ぜひご参加ください。