戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

春分の日は、春から冬へ・・・?

今朝起きて、外を見ると雪!

 そんな話だったかな・・・?

と、車の上に10センチほど積もった雪をおろして出勤。

 

だんだん雲が切れて晴れ間がのぞき、

日なたから、みるみる雪が融けていきます。

 

 

 太陽の力は偉大・・・^^!

 

と喜んでいたのもつかの間、、、

空が暗くなったと思った瞬間、

強風とともに、雪が吹き付けます!!

 

 

 ビョ――――~~~~—————・・・

 

体感よりもさらに冷え冷えと響く冬の音

今日は春分の日なのに、春はいずこへ・・・(+_+)

 

ある職員は、雪から避難するようにやってくる

来館者の受付をしながら、草木染に精を出していました。

 

 

ボランティアさんが持参された黒豆!

ポリフェノールの効果でしょうか。

シックなピンク色になりました^^

 

 

先日、月曜日の休日も冷たい風が吹きつけ、

日差しはありましたが、寒い一日でした。

 

ちょうど時間があったので、前から気になっていた

七二会(なにあい)地区のフクジュソウ群生地へ出かけました。

 

戸隠から陣場平の峠を越えればすぐの位置ですが、

まだ林道は冬季閉鎖中で通れません。

長野の市街地で用事をすませ、犀川沿いから向かいました。

 

狭い集落の道を通過して、

地元の方が管理している駐車場に車をとめて

500mほど整備された林道を歩きます。

 

スギ林を抜けるとそこに・・・

 

山の斜面を埋めるようにフクジュソウが咲いていました!

 

これは見事です^^

 

ただ、この日は気温が上がらなかったのと、

斜面が東向きなので、昼を過ぎて影がおりてきてしまっていたこともあって、

花は半開きでした。

 

帰りに地元のかたに聞くと、午前中の11時ごろがベストだそうです。

 

花には特に手をいれておらず、70年前から咲いていたとのこと。

しかし、斜面に足場をつくったり、観察路を整備するのが大変な場所です。

 

フクジュソウの案内看板だけでなく、

アズマイチゲやキノコの解説も工夫されていました。

 

 

楽しい名前のキノコに、想像力がくすぐられる解説です^^

 

地元のかたがたの愛を感じます。

また、花のタイミングを見計らって訪れてみたいです。

 

帰りは隣の小田切からの峠道も落石で通行止めだそうで、

結局市街地近くまで戻ることになりました。

 

 

途中の集落から、遠く四阿(あずまや)山と長野の市街地、

そして犀川の谷間に、災害復旧の現場が展望できました。

国道19号上で令和6年7月におきた地滑りです。

もう3年にもなるのです・・・

 

裾花川の谷におりるときには、

芋井の貉郷路(むじなごうろ)山もよく見えました。

 

 

地下のマグマが柱状に冷えて固まった、柱状節理の山です。

いつもとちょっと違って、斜め上からの視点です。

 

それほど遠くへ出かけていないのに、

結果として長いドライブとなりました。

 

今回の寒波も無事に抜けて、

春のドライブを楽しめる気候になるといいな、と

個人的には願っています。

(雪好きのかたには、ごめんなさいm(__)m)