戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

地層観察のおたのしみ


今日は11月下旬とは思えないくらい暖かで、地層見学をするにはもってこいの1日でした。
観察する地層は、砂岩(さがん)や礫岩(れきがん)、火山灰などです。
さらに、化石が入った地層も見ることができます。
いろいろなものを観察しますが、観察に来た小学生たちを魅了するヤツがいます。
瑪瑙(めのう)です。
瑪瑙とは小さな石英の粒が集まってできた硬い石です。美しいものは装飾品などに加工される宝石のなかまです。透明感があるのが特徴で、縞もようが見られることもあります。
これが他の石ころに混じって入っている露頭(ろとう:地層が見える崖)があるのです。戸隠の地層の中に入っているものは、宝石になるほど質は良くありませんが、見つけることができれば、良いおみやげなります。
その露頭で瑪瑙の話をすると、たちまち子どもたちはそのとりこになって、探し始めてしまいます。
今日も15分ほどでしたが、観察の合間に瑪瑙探しをしました。
かなり大きなもの(3cmくらい)を探し当てた子もいたようです。
こんな体験を通して、地層にはいろんな面白さがあることを知ってもらえればうれしいなと思っています。



戸隠産の瑪瑙




下から光を透過してみました。けっこうきれいでしょ?