戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

雪解けの速度

 3月8日から降り続いた雪で、戸隠一帯は一面の銀世界に逆戻りしてしまいました。ですが、着実に春は近づいているのだな、と実感させられることもあります。
 降り続いた雪がやみ、今朝はひさびさにお日様が顔を出しました。そんなに気温が上がった感じもしなかったのですが、一昨日の写真と今日のものとを比べると、今日一日で大量の雪が溶けたことがわかります。1月、2月の雪解けのペースに比べると着実にその速度を増していることが感じられました。
 以前のブロク(1月9日)でも紹介しましたが、今回の大雪で旧館の屋根に、再びミニ氷河が出現しました(本日午前10時30分の写真)。1月のものは、かなり長い間、ずり落ちずにがんばっていたのですが、今回のものはわずか1日で崩壊してしまいました(本日午後4時の写真)。屋根の上のちっちゃな雪の塊ですが、なんだか、地球規模で起こる気温の変化と氷河の消長の縮図を見たような印象を受けました。

2010年3月9日 午後4時撮影

2010年3月11日 午後4時撮影

旧館屋根のミニ氷河 2010年3月11日 午前10時30分撮影