戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

地学

ツバメ

今年は例年にないほど早い時期、 4月10日にやってきたツバメが いま子育ての真最中です。 5月24日にツバメの卵の殻を見つけましたので その少し前に、ふ化したようです。 ここ数日で急にフンの量も増えました。ヒナは食べざかり! 2羽の親鳥は忙しく…

夏の“くも”

今日は雨がぱらついたり、晴れ間がのぞいたりと安定しない天候でした。夕方、陽がさして気温が上がったからでしょうか、博物館の北西方向を見ると大きな“くも”ができていました。もくもくと立ち上がるその姿は、真夏の積乱雲そのもので、強い上昇気流により…

かたむく地層と火山灰

長野市豊野、飯綱町、中野市の境界付近に露出する地層の調査に行ってきました。このあたりには、昔(20万年くらい前)の湖にたまった泥や砂の地層が見られ、JR立ヶ花駅付近では約40度傾いているのが確認できました。 砂や泥は、湖の底に積もったものですから…

地層観察会に行ってきました

本日、地質の日関連行事として裾花川沿いの地層観察会を行いました。天候にも恵まれ、美しい景色とともに地層を観察することができました。渋滞もなく、予定よりも少し早く奥裾花キャンプ場に到着したので、ミズバショウを見に行くこともできました。帰り道…

行事の下見

今日の午前中、奥裾花渓谷に地質観察会(5月9日)の下見に行ってきました。川沿いには雪もほとんどなく、雄大な地層の重なりを見ることができました。渓谷には水の流れが作ったポットホールと呼ばれる“あな”や海底に棲んでいた生き物の巣穴の化石“サンドパイ…

大量の・・・その2

今日は風が強かったので、こいのぼりを引き上げに3階のベランダに出ました。玄関ポーチの屋上に目をやると、“土ぼこり”の模様が目にとまりました。玄関ポーチは昨年修復したばかりなので、このホコリは秋からこの春にかけてたまったもということになります。…

大人気の崖(がけ)

昨日、地層観察(地質屋さんは巡検と呼ぶ)に出かけました。長野市の周辺では海の底につもった、さまざまな地層を観察することができます。昨日は裾花層と呼ばれる、昔(700〜600万年前)の火山噴火によってできた地層(凝灰岩)を中心に観察しました。最後…

地質の日の行事

5月9日(土)に裾花川に沿って地層と地形の観察会を計画しています。長野の大地の生い立ちについて、実際の地形・地層を見ながら“おもしろ・楽しく”知ってもらえたらと考えています。今日はその下見に行ってきました。温かで、天気も良く、外を歩くには最高…

“山のかたち”その2

昨日、お隣の信濃町に行ってきました。春霞もなく、美しい飯縄山を見ることができました。見慣れている戸隠からの凸凹した飯縄山とは違って、信濃町から眺めるときれいな富士山型をしています。当り前の話ですが、山は単純な円錐形ではないので、見る方向に…

“山のかたち”

先日、クジラ化石(下顎)の復元模型を引き取りに神奈川県に行ってきました。その途中、中央道の境川PAから北側を眺めると、南アルプス(左)と八ヶ岳(右奥)、茅ヶ岳(右前)がよく見えました。写真の左側と右側で山の形が違うのがわかるでしょうか? 左側…

月と星

昨日の午後6時ごろ、西の空を見上げると月(三日月)と星(金星)が仲良くならんでいました。昨年の12月には木星も接近し、笑顔のようにならんでいたのを思い出しました。月や金星の位置は日によってどんどん変わるので、今日はもうだいぶ離れてしまっている…

中国からの来客!?

博物館の周りに積もった雪が急激に溶けています。その雪の上、なんだかうっすら茶色くなっていました。どうも黄砂のようです。昨日、東京や関西でも黄砂が観測されたようですが、戸隠の雪の上でも確認することができました。普段はあまり感じませんが、確か…

浅間山の火山灰−その3(学習会の報告)

2月11日に浅間山の火山灰の緊急学習会を行いました。なんと31人もの参加者があり、大盛況でした。今回の噴火の説明に続き、浅間山の火山灰や、飯縄山・富士山の火山灰も洗って顕微鏡で観察しました。身近な材料を使った火山実験(炭酸飲料の噴火・ポップコー…

浅間山の噴火-その2

昨日の午前中に軽井沢に浅間の火山灰調査に行ってきました。前回よりも少し東側の降灰状況を見てきました。調べた場所は、軽井沢町立図書館、軽井沢警察署、スーパーマーケットマツヤ、軽井沢小の北側、軽井沢高校の南側です。 この噴火のことを知っていただ…

浅間山の噴火

ご存知のとおり、浅間山が小規模な噴火をしました。そこで昨日、火山灰を採取しに行って来ました。その様子をご紹介します。火山灰は思ったよりも狭い範囲(細い帯状)に降ったようで、中軽井沢周辺では千ヶ滝温泉から軽井沢町役場のあたりで確認できました…

形あるもの

400万年前の砂岩のかけらが、砂に戻りつつあります。 水が砂岩にしみ込み、中で凍って砂岩を砕いているのでしょう。 当たり前の現象かもしれませんが、ちょっぴり切ない感じがしました。 #地学 #化石 #砂岩 #風化

似てると思いませんか?

おやつにでてきたらちょっとうれしいシュークリーム。 左側の石は、パン皮火山弾といって火山の噴火でできた岩石です。 空中に飛び出したマグマが泡だってふくらみ、固くなった外側の皮を割ってこんな形になります。 フランスパンのようなパンと表面の形が似…