戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

コレクション

「マメの展示にかかわりあるかと思って」

と、先日、

近所のボランティアのおじさんが持ってきてくださったのは、

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コショウの小瓶たち

 

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中身は野生植物のタネでした^^

マメの仲間も含め、30種類もありました。

 

身近な草木の実やタネを、こつこつ集めていらしたようです。

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中には、極小の実を一緒に入れたもの(マムシグサ)、

方言でラベルしたもの(しょうのみ:塩の実=ヌルデの実)

もあり、おじさんのセンスが光ります。

 

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キセルガイスズメバチの焼酎付け、

ハチの巣に入っていた花粉の塊、なんてものも^^

 

このコレクションをするために、使いもしないコショウを購入し、

中身は捨てていた、というからまた驚きです。

おじさんのコレクション継続のために、

博物館のサンプル瓶を贈呈させていただきたいです。

 

じつはこのおじさん、地域の歴史や自然にとても詳しく、

地元の集落についての本を執筆されたことも記憶に新しく、

また、博物館には、

 土の金平糖(長野県でのメジャー新聞紙にも登場)

https://naturalhistory.hatenadiary.jp/entry/20100421/1271840641

 田んぼの謎の白い塊

https://naturalhistory.hatenadiary.jp/entry/20160502/1462178897

 クモの卵塊やガのまゆ

https://naturalhistory.hatenadiary.jp/entry/20171220/1513758076

 

などなど、これまでも面白いものを博物館へ持ち込んでくれます。

戸隠の博物学者の大先輩です!

ぜひこれからも、

独自の視点で博物館のコレクションに貢献していただきたい!

よろしくお願いいたしますm(__)m