寒の時期で、南岸低気圧が通過し、関東甲信地方では大雪が降るかもしれない、
との注意喚起のニュースが流れていました。
30㎝は降るのではないか、との予想があり、
朝、窓から外をおそるおそる眺めると、5㎝ほどの雪…
博物館まで下ってくると、雨ですよ、雨。
この時期の雨は、一気に雪解けが進みます。
こんなとき怖いのは、雪崩…
さらに、斜面の崩壊です。
多量の水分が土壌中に浸みこみ、崩れる現象…
鬼無里へ出かけましたが、その小規模なものが見られました。
この場所も、かつての裾花川が運んだ砂礫層:段丘堆積物から
崩れはじめています。
雪の多い場合、水が地下深くまで浸透し、地滑りになることも…
(この画像は鬼無里の過去の地滑りです!)
こうした現象も、地形に注目してみると、その原因がわかります。
昔の地滑りが動きだしたり、
ちょっとした段丘堆積物があったり…等々
ちょっとした違いに気をつければ、だれでも、こうした予測ができます。
そうした眼を、みなさんにも持ってほしいなぁ、と思います。
ヒントになるのが、昔の写真だったりします。
今日、兄弟館の鬼無里ふるさと資料館にある、
大正から昭和初期の古写真を見てきました。
大雨による災害写真も残っており、今後に生かせそうです。
活動の中で、災害現場を見てきましたが、
必ず、弱いところからやられる、との経験則を感じています。
地球との付き合い方は、じっくり観察することから、まず始まります。