戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

柴犬館長と大頭山に願う!

昨日は、柴犬館長を置いて出かけたので、ご立腹!

 

今朝は、その分、よく歩きます…

 

戸隠でも、田植えが本格的に始まりました…

 

そこで、ご近所の水田を視察… 

 

 

戸隠は、かつては米作りのできる場所が限定されていました…

 

その代わりに、栽培されていたのが、麻と蕎麦…

それに、豆と麦をくわえてローテーションで農業を営む

 

高冷地であること、と、連作障害を防ぐ智恵です。

 

蕎麦や味噌を活かした独自な文化も、それによって育まれました…

 

 

陽気が一番、コメの出来に関わります…

稲の花が咲く時期に、ちょっとでも寒くなると不作で大変…

 

 

🐕「今年も、豊作を願います… おてんとうさま、よろしく…」

 

 

集落を見守る大頭山(おおつむりやま)にも豊作を祈願しました…

 

このポコッとした山は、飯縄山の側火山だと考えられています…

 

この形がよく、名月の登る山…

 

私的には、戸隠の「三笠山」と呼びたい…

 

🐕 天の原 ふりさけ見れば戸隠なる 三笠の山に いでし月かも…

 

 

柴犬館長作の替え歌です… 

 

そんな歌の似合う風景が、虫の音とともに秋には見られます…

 

🐕「今年も無事に、コメが豊作でありますように…」

 

 

その風景を、かの「戸隠カルタ」の絵札に書きました…

 

江戸時代中期、そうした見立てで、この近くに

戸隠の別当「慧含(えがん)」の隠居所を、地元の方々が建てました…

いろいろと理由があったようです…

 

この話、知らない人は、ぜひ「戸隠カルタ」を…

 

今日はこのへんまでにいたしましょう…