戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

木製オルガン

今日は、長野市の伝統ある小学校から、オルガンがきました。 木製のオルガンで、温かい雰囲気をもっています。オルガンに金色の文字で「大日本」と印字されていることから、かなり古いものなのかもしれません。ひょっとしたら、戦前のものなのかも。 詳しく…

夏の企画展

もう明日で6月も終わり、いよいよ7月です。 今年の夏の企画展は 「里山たんけん カブトでゴー!」 です。 人気者のカブトムシの目から里山をみることで わかりやすく里山について学べる企画展を目指しています。 主役をただいま廊下でこっそりと飼育中 廊下…

草木染め pH変更版 その2

草木染め pH変更版第2段です。 クエン酸と重層でpH調整してみました。1種類ずつ、2日間の成果です。 やったのはギシギシの葉茎と アカツメクサの花です。 まだうまく調整できず、 酸性のものはあまり染まりませんでした。 アルカリ性はよく染まります。 そ…

化石採集会

今日の博物館は、白馬から親子連れの団体が来館され、五十名ほどの人で賑わいました。 午前中は、化石をとりにいった後、館内見学をしました。化石をとっている時は、子どもたちよりも、保護者のほうが熱中していたように思います!やはり、化石採集は年齢を…

火の鳥

今朝、赤い色をした鳥が死んでいる、との電話がご近所からあり、職員が現場へ急行しました。 その正体は、アカショウビンでした。 キョロロロ〜と、独特な鳴き声が、最近館の周囲で聞こえていました。近くで営巣していたようで、楽しみにしていました。 この…

草木染め pH変更版 その1

クエン酸と重層を用意してpH調整してみました。 さすがに一度にできないので、 1種類ずつ、2日間の成果です。 やったのはギシギシの根とサクラの枝です。 酸性のものはあまり染まりませんでしたが、 アルカリ性のものは無調整のものとは まったく違った茶系…

カミツキガメと園児

先日、環境省の事務所からいただいたカミツキガメの死体。10日後には骨の標本用に解剖してしまいます。なかなか普通にはみることのない大きなカメですので、この機会に多くの子どもたちに見てもらおうと、戸隠内の保育園や小学校にもっていきました。 子ども…

国際交流 その2

長野市の姉妹都市、フロリダ州クリアウォーター市より、今日は4人の女子高生と引率の先生が来られました。先日の中学生にも増してノリがよく、熱心に聞き入ってくれたり、ふざけてみたり、案内の間、感嘆の声や笑い声が止まりませんでした。 (↑2億年前のマ…

自然観察会 ビオトープ編

本日は、自然観察会が行われました。 午前中は、簡単なガイダンスの後、水位を下げた「ひょうたん池」で、みなさんとそこにすむ生き物の種類を調べました。種類のちがうカエル(ツチガエルやトウキョウダルマ)やオタマジャクシ、種類のちがうヤゴ、アカハラ…

再利用染め

先日の草木染めの液で、 単語カードを再び染めてみました。 今回は一度乾燥させてからの2回染めです。 上から無媒染、ミョウバン媒染、鉄媒染です。 右上のピンクはバラの花ビラ染めです。 乾くとこんな感じ (ちょっと左が切れましたぁ m_ _m) 若干薄くは…

発芽の仕方

6月20日【日】の自然観察会の準備で 植物を採集してきました。 その中での発見! 種をつける植物はおおいですが、 その発芽の様子はなかなか見られません。 水生植物となればなおさらです。 ヒシです。 こんな風に芽が出るんですね。 種はいろいろ集めていま…

国際交流

今日は、アメリカ合衆国のフロリダ州にあるクリアウォーター市というところから、長野市でホームステイをしている中学生がきました。 午前中に、化石をとりにいきました。クリアウォーター市は、アメリカの西海岸にあります。そこは、平野なので、そこに住む…

ビオトープ作業の成果 2

昨年、館のヒョウタン池を ビオトープ整備した効果をまた発見しました! トンボ池として整備しましたが、 今年はカエルもたくさんいます。 そして、そのカエルを狙ってここ数日 ヒョウタン池の周りではこいつを見かけます。 シマヘビです。 まだ横縞で、少し…

なるなり

果実は知ってるけど 花は見たことがないって 意外と多くないですか? 私にはこれもその一つです。 誰もが知っている果物です。 もちろん、花なのでハチもやってきます。 ガク(?)の部分をよく見ると見覚えのある 果物が想像できます。 そう柿です。 肉厚で…

河川のCOD調査

先日、こちらの博物館にいる魚類専門の職員がCOD(化学的酸素要求量)を測定していたのでブログで紹介します。 調査地点は、楠川、裾花川、そしてその二つの河川の合流地点の3つです。 CODは、化学的酸素要求量といわており、採ってきた水に酸化剤(たとえ…

草木染めの会

でした。 今年から年9回の会として独立したものです。 その理由はホームページを見てね。 簡単なガイダンス後 館周辺からみんなで草集め いろいろ集めてきました。 全部で12種類ほど それらを鍋で煮て、布、毛糸、紙を染めてみました。 10種類を試しましたが…

変なもの

世の中にはいろんな生き物がいます。 先日玄関先でこんなやつを見かけました。 はじめ見かけたときは、イモムシ? いや違う、長細いダンゴムシ? などと思いましたが、 よくみるとヤスデっぽい ひっくり返すとこんな感じ やはりヤスデっぽい 調べてみるとマ…

ハルジオンとヒメジオン

今日は、博物館の駐車場ちかくにある外来植物のハルジオンをとりました。白や赤の花を咲かせていました。 ハルジオンは、キク科の植物で大正時代に北アメリカからやってきた帰化したものとされています。 おなじキク科の植物にヒメジョオン(花の図鑑による…

七二会産クジラ化石の搬出作業風景

こちらの博物館には、長野市の七二会産のクジラ化石があります。1999年に腰から尾にかけての背骨が八個つながったものが見つかりました。このようなものが見つかることは、長野県では珍しいとのことです。 今日は、この七二会産のクジラ化石のレプリカ(複製…

およげマッコウクジラくん

つ、つ、つ、ついに!マッコウクジラが玄関を泳ぎました。 午後、巨大なクジラのマスコットを職員総動員でつり上げました。 今日からしばらくの間、私たちをマッコウクジラが出迎えてくれます。 クジラの泳ぐユニークな博物館になりました。展示品とあわせて…

マッコウクジラと鯉のぼりとカミキリ

先日から工作室でマッコウクジラの修復を進めてきましたが、ようやく完成しました! 午前中、マッコウクジラのお腹のところに色を塗り直しました。横たわっているマッコウクジラの姿は、なんとも可愛らしいですね。この姿、けっして砂浜にうち上がってしまっ…

生と死と

今日はテンの交通事故死体がもち込まれました。 夏毛でオレンジがかった黄色のきれいなテンです。手足の黒とのコントラストもはっきりしています。さらに外傷がないので、まじまじ観察してしまいました。 すると、のどもとにつやつやのグレーの玉がついてい…

よみがえるマッコウクジラ

昨日のつづきで、博物館の工作室でクジラのマスコットを修復しました。 紙を新しく貼って補強した後、色を塗り直しました。 完成前と完成後のマスコットの写真をのせます。これで、ほぼ完成です! 色塗りの途中、クジラに「戸隠」と書いてみました。なかなか…

巨大クジラのマスコット修復

今、博物館には鯉のぼりが飾ってあり、鯉のぼりが皆さんを出迎えています。 しかし、この鯉のぼりの役目も残りわずかとなりました。鯉のぼりの後は、体長5メートルもある大きなクジラのマスコットにかわります。クジラのつぶらな瞳がかわいらしいです。 去年…

ひな

今日も昨日に引き続き鳥のお話です。 今日はひなの方を見つけてしまいました。 ツツジの茂みの中からかぼそい声がすると思って探してみたら、 ひなが巣の中で丸まっていました。 4羽いるのがわかりますか? まだ目もあいておらず、ほわほわした羽毛におおわ…

巣箱に入る!

4月の自然観察会で森に設置した巣箱が、小鳥に利用されているか、みにいきました。 そうしたら! シジュウカラが巣箱に入って行くところが確認されました!! 写真では見にくいですが(警戒するので、これ以上近づけないのです) 口に毛虫のようなものを加え…