戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

2010-01-01から1年間の記事一覧

ミズオオバコ

先日、散歩の途中で稲刈り後の田んぼの近くを通ると、遠目に白い点々が散らばっている田んぼがあることに気付きました。 なんだろうと思って近づいてみたら、5m四方くらいの水たまりにたくさんの白い花が咲いています。 ミズオオバコです。 田んぼのような…

何の卵?

博物館のヒョウタン池周辺で近頃変なものが増えています。 こいつです。 ヒョウタン池の中の柳にたくさんついていますが、 周辺の様々な木の先にもびよ〜んとくっついています。 どうやら卵嚢のようです。 ゼリーの中のタマゴは発生が進んでいます。 では何…

瑪瑙色の地層観察

地層観察会のコースには、メノウが落ちているところがあります。 そんなに粒の大きなものはとれませんが、半透明できれいでみているだけでも飽きません。中にはノジュールの核として、メノウが入っていることもあります。 メノウは、水晶と同じSiO2。つまり…

今日も虫

博物館にはひょうたん型の池があります。 そこでは2009年、2010年とビオトープ整備を行っています。 主にトンボがやってくる池を目指していますが、 昨年までは15種が、今年は21種もやってきています。 この頃は先日紹介したオツネントンボや アカネ系のトン…

小春日和

今日は午後からきもちよく晴れて、ぽかぽかの小春日和となりました。 その陽気に誘われたのか、チョウが何匹もひらひらとんでいました。花壇にはまだ夏の名残りのマーガレットなど、色とりどりの花が咲いています。本当に春になってしまったようです。 そう…

取材

伊東陽司アナが取材にみえました。 学校資料室や展示準備室などを 見ていかれました。 (詳細は放送で)来館者との会話や写真撮影に応じる様は 人の良さが垣間見えるようでした。 ↓廊下に並ぶ学校資料などの取材を受ける様子 テレビ信州の「ゆうがたげっと」…

草木染めの会

あいにくの雨でしたが 赤シソ(葉) 赤シソ(実) マリーゴールド(黄色の花ビラ) マリーゴールド(橙の花ビラ) マリーゴールド(赤っぽい花ビラ) マリーゴールド(がく) 藍(全草) カリン(葉) 赤いバラ(茎葉) 黄色いバラ(茎葉) でやりました。 …

半月分

夏の企画展で生まれたカブトムシの幼虫は 野外の子達と比べるとやや小ぶりではありますが 順調に成長しています。 今日は久しぶりに飼育しているプラケースを掃除しました。 5匹がかりですが たまりにたまった半月分の糞です。 結構な量です。 せっかく卵か…

茶臼山にて

今月17日に開催される自然観察会では、戸隠とはちょっと違う自然を味わおうということで、茶臼山の恐竜公園で行います。今日はいいお天気の中、その下見に行ってきました。 大きな恐竜はちょうどお色直し中で、業者さんが作業をしていました。ピカピカの恐竜…

メジロザメ

休日にリサイクルショップで探し物をしていると、こんなものをみつけました。 メジロザメの仲間です。口には鋭く尖った歯がいっぱいついています。よくみると上顎の歯の方が、下顎のものよりも大きくて立派なことに気づきます。素手で触るとケガをしてしまい…

ぶら下がるタネ

本格的な秋到来。先日、ツバメが何羽も館の周りを飛んでいるところを見かけましたが、集合して渡りを始めるところだったのでしょう。夏鳥は南に渡り、逆に北から冬鳥がやってくる季節です。 林の中では、さっそくツグミが群れているのを目撃しました。 双眼…

味覚で味わうプチ自然観察

今日、お昼に外から戻ると、机の上にこんなものが。 お皿には、先日のブログのネタになっているオニフスベもあります。 レシピは、オニフスベの湯引きとバター炒め、カラカサタケのバター炒め、そしてマイタケです。 右から、オニフスベのバター炒め、湯引き…

巨大キノコ再び

秋晴れのよい天気。そして実りの秋! 猛暑で心配されたキノコ類の出も、このところ適度に雨がふっているからか、順調なようです。 先日の巨大キノコ(オニフスベ)に引き続き、今日も立派なキノコをご近所さんがもち込んでくださいました。 柄の長さを入れる…

倉庫の探検

早いもので10月になりました。 今日は地層見学でした。帰りは、見学地から博物館までテクテクと歩いて戻ってきました。見学地では、火山灰の固まった凝灰岩、泥岩、砂岩、れき岩をみて、海から川へ、そして内湾になったときの様子を見学しました。 午後は、…

博物館の幻のゲート?

今日は、小学校向けの地層見学でした。 午前中は天気がよく、気持ちよく地層見学できました。 参加者は昼ごはんを外で食べていました。ふと外をみると、こんなことをしていました。 これが今日だけの幻の博物館への入り口です。

地層下見にいってきました

午前中、今月10日に催される合併記念事業の巡検の下見へ行きました。 昔の長野県にあった海が退き、沼や湖や川になった頃の地層、長野盆地を形づくる断層、油田(長野でも石油がとれたのです)、広大な地すべり地形、火山灰が固まってできた凝灰岩をみること…

ニホンジカのツノ

ニホンジカのツノが持ち込まれました。 ヒスイ峡でこれをみつけたのだとか。 二本のツノに小さなツノが枝分かれしています。 このオスのツノのサイズは小さいそうです。 興味ある人はこちらへ。

タマゴみたいなキノコ

今朝、10時ごろ、ご近所さんがこんなモノを博物館へ持ち込みました。 近くの草の茂みに生えていたそうです。白い色をしていて、とても大きい丸い形をしたものです。ずっしりと重く2.19キログラム。叩いてみると、ぽんぽんっと音がします。弾力もあります。…

スズメ

あらま。スズメがこんな姿に。 某職員の机の上においてありましたので、こっそり写真をとってアップします。 ブログ読者のみなさんとこの記事を書いている私だけの内緒ですよ(笑) ドイツでみつかっている始祖鳥の化石と同じようなポーズしていますね。これ…

ノジュール

砂岩の地層の中に時々、ノジュール(団塊)というものが見られる場合があります。炭酸カルシウムなどが集まって硬くなり、できるといわれています。 先日、東京からの親子連れの来館者が当館に持ち込んだのも、そうしたノジュールでした。千葉県で見つけたも…

百日草

館の花壇には様々な植物が花を咲かせています。 そのうちの一つに気になるものが 百日草です。 よく見ると花が2つ。 横から見るとこんな感じです。 いわゆる奇形です。 花壇の花の多くはここで咲かせ、種をとり、 そして蒔くというサイクルを繰り返していま…

移りゆく季節とともに

連休の期間中、多くのかたが当館を訪れてくださいました。戸隠観光のかた、巡回展目当てのかた、お彼岸でふるさとに帰られたついでに寄られたかたなど、目的は様々ですが、こんな交通の不便な場所へ、わざわざ足を運んでくださり、本当にありがたいです。 特…

炭焼き

今日は自然観察会。テーマは炭焼きです。 去年の初挑戦では、竹は生焼け、他の木の実などは燃え過ぎ、というさんざんな結果だったので、今年はそのリベンジを兼ねています。まずは外に出て、炭にやく材料集めです。キノコ、エノコログサ(ねこじゃらし)、シ…

竹を割りました

明日は、自然観察会がひらかれます。今回は、「木の実や竹で炭つくり」。今朝は自然観察会にそなえて、竹をノコギリで20センチメートルくらいの長さに切りました。 切った竹を、さらに半分にします。そして、炭にするときに空気がよく通るように竹の節をそぎ…

横断幕でパワーアップ?!

明日からはじまる「化石特別巡回展」と「戸隠地質化石博物館」の横断幕がつきました。写真の左が巡回展のもので、右が博物館のものです。レモン色でさわやかな色あいです。 これで遠くからでも、博物館の存在がよくわかるようになったと思います。この横断幕…

巡回展の準備

巡回展の準備が終わるまであと少し。 先日は中条で巡回展がひらかれましたが、今回はいよいよ戸隠。 入館料のみでみることができます。 準備をするときに、貝化石を並べて、名前のラベルをそえる作業をしますが、これがけっこう難しい〜。 いろいろな貝の種…

ビッグサイズ!

先日休みを利用して、軽井沢でお買い物をしました。 お目当ては、大きなタネたち。 巨大な松ぼっくりや豆の仲間、チョコレートの原料になるカカオ、バオバブといった、普段は見なれないものたちに大興奮。 (↑真ん中の小さな松ぼっくりが、日本で不通見られ…

ハチの巣のお土産

先週、京都まで平野をつくる地層の勉強会(地層のでき方を動的にとらえるというもの!深くて面白かったです。)へ参加するついでに、帰省しました。自宅の庭には、大きなアシナガバチの巣があり、それを駆除しました。ハチの巣の駆除は、飛び立っているハチ…

雨の日曜日

朝からあいにくの雨 そんな中いっぱいの来館者がありました。 うれしい限りです。 これは山の中まで練習に来たのに雨でできず、 せっかくだからと入館してくれたソフトボールクラブの 子どもたちとその関係者です。 某職員はこんな日に来てくれたことがうれ…

草木染めの会

本日は今年度3回目。 でも常連さんはほとんどおらず、 初参加の方が多い会でした。それでも盛りだくさんの7種11パターンの 染液をとりました。 サルスベリ 枝 葉 ヒマワリ 種 イタドリ 全草 アサガオ 全草 ノブドウ 葉、茎 カリン 実 枝(pH7.9での抽出) 葉…