戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

2009-01-01から1年間の記事一覧

うっすらと

我が家の前から戸隠山(西岳)がきれいに見えます。出勤するときにちらっと見るのが、毎朝の密かな楽しみです。昨晩から戸隠はとても冷え込みました。今朝もいつもと同じように戸隠山をちらっと見ると、雪化粧しているではありませんか! とても美しかったの…

鈴生り(なり)の・・・

博物館の庭で、たくさんの実の付いた木を見つけました。でも、こんなたくさん実をつける木があったかな? それもそのはず、これは木にとまったスズメの大群だったのです(鈴生りのスズメ状態)。慌ててカメラを取ってきて、窓越しにパシャリ! 撮影モードを…

色とりどりに

今日は自然観察会の開催日で、草木染めを行いました。参加者はほぼ博物館関係者のみというさみしいものでしたが、そのぶんと言いますか、時間をかけてさまざまな材料を試すことができました。 クサギの実、玉ねぎの皮、どんぐり、ヨウシュヤマゴボウの実、ク…

冬支度

(今日は文章が長めです) すっかり寒くなってきました。 来週には寒気が入ってくるとのこと。 雪が平地でも降りそうです。 飼育している生き物たちも冬支度をはじめたものもいます。 こちらです。 茶臼山のため池で捕まえてきたものです。 なにかわかります…

世界最大の豆

インドネシアに学術調査に行ってきた職員が、素晴らしいお土産をもちかえりました! 世界最大の豆「モダマ」です。 サヤの長さは70cmもあり、何かの彫り物のようですが、それぞれ仕切られた小部屋の中に豆が入っている、れっきとした植物の実です。日本に…

これは何の実?

先日、地層の調査でインドネシアに行く機会がありました。そこで、変な実がなっている木を見つけました。赤い実の下に勾玉(まがたま)みたいな形の物体がくっついているのです。アパ イニ?(インドネシア語で「これは何?」という意味)と現地の人に聞くと…

満員御礼

今朝8時に館に来るといつもと様子が違っていました。 (3Fからの様子) なんとこの山奥に朝から車がいっぱいです。 (玄関付近からの様子) 9時からの団体の車たちでした。 館内でさまざまな説明を受け、 なかには30数年間でもっとも感銘を受けたという方も…

不幸中の幸い?

鳥の頂き物も続いています。 先日はシロハラが 今日はアトリが (↑↓冬羽のアトリです) 窓にぶつかって亡くなりました。 こうした事故は最近増えているようです。 この辺でシロハラもアトリも 冬から春にかけてしか見られません。(←訂正しました) 長い旅を…

秋の企画展「河原の石ころ」の効果か このところ石の頂き物が続いています。 とてもありがたいです。 ひとつはこちら なかなか展示場所がみつからず、事務所にひっそりと展示中。 シマシマな石(層状のチャート)は犀川の石で、 ダムができる前の河原には普…

カワコザラ

今年の夏に行った企画展「水辺のいきもの」で、 展示したかった生き物の一つにカワコザラという 淡水の貝類がいます。 サカマキガイやモノアラガイと同じ巻貝の仲間です。 企画展準備では見つけられなかった生き物でしたが、 ゲンゴロウを飼育している水槽で…

冬ごもりの準備

今日は秋晴れの気持ちいいお天気でした。しかし既に数日前に初雪があった戸隠、こういうお天気のいい時に、冬ごもりの準備をしっかりとしておかなくてはいけません。 今年博物館でカブトムシを飼育していた水槽の土を掘りだしてみると、既に幼虫が3cmほどに…

シンボル

現在、テンの全身骨格を作成中。 ばらしても組めるものを目標に模索しながらなので 遅々として進みません。 さらにこの骨はなんだろう? (なんとなく思い当たるものはあったのですが、でかすぎないか?) と思いながら進めていました。しかし、進むにつれて…

初雪

昨夜、今年初の本格的な寒波が到来しました! 雨は夜の間に雪に変わり、戸隠地域では積雪がありました。今朝になると平地ではすぐに溶けてしまいましたが、博物館から見える飯縄山は雪化粧です。冬の訪れを否応なしに感じさせます。 館の南側に見える陣場平…

ドジョウの何気ない日常?

今日、館内の水槽を何気なくのぞいたら、1匹のドジョウがお腹を土の中に入れて、横たわっていました(写真①)。 「こんな恰好もするんだ〜、寝てるみたい」 とのんきに写真を撮り始めたら、背後から何やら白い影がにょろにょろと近寄ってきます(写真②)。 …

雨を待つタネ

秋は実りの季節。さまざまな植物が実をつけ、中のタネを遠くへ飛ばそうとしています。親元から離れて新天地を目指してほしい親心ですね。ススキやガマは綿毛をつけて風に乗せ、ミズキやヤマボウシなどの赤い実は鳥へのアピールで、タネごと食べられて運ばれ…

シダも秋色に

今日も秋晴れですがすがしいお天気でした。紅葉も真っ盛りでいい日和とあっては建物の中にいるのがもったいないですね。紅葉狩りにお出かけのかたも多かったようです。 山の紅葉に加え、「草紅葉」と言われるように、草も黄色や赤や紫に色づくことがあります…

地層見学会にて…

今日は中野市の小学校の地層見学会で、面白い植物の実をみつけました。1cmくらいの白い実がぶらぶらと連なって、まるで真珠のネックレスのようです。名前はスズメウリ。大きくて赤い実をつけるカラスウリに対して小さくてスズメサイズということで、こんな…

あかちゃん

今朝、近所の保育園から「得体のしれない赤子がいる」と連絡がありました。 (ここには引き取りに来てという意味が込められています) ということで、さっそく出向いてみました。 今日、保育園は焼き芋大会で、その準備のために倉庫を開けて見つけたそうです…

アキニレ色づく

今年7月10日にこのブログでご紹介した芋井のアキニレの木。長野市内ではとても珍しいこの木は、「無名木(ななしぎ)」と呼ばれ、花も咲かない変わった木とされてきました。では本当に花が咲かないなんてあるのでしょうか? 昨日久しぶりに様子を見に行くと…

季節のうつろいと虹

今日は台風一過でさわやかに晴れるかと思いきや、朝から雨が降ったりやんだり・・・。気温も上がらず、肌寒い一日になりました。時折、日が差すこともあり、そんなときは空気が澄んでいるせいか、景色がとても美しく見えました。3階から飯縄山を眺めると、麓…

有料入館者1万人突破!

本日、午前10時過ぎ、当館の有料入館者が1万人に達しました。 その1万人目は、長野市内からお越しの小学校2年生 澤田悠太さんです。 手作りのくす球を割ってお祝いし、賞状と賞品を差し上げました。 突然のことで、本人はキョトン!という感じでしたが、 一…

犯人激写!!

昨日ご紹介したヤマドリの死体。そこにやってきて肉をあさった生き物の正体が、カメラにばっちり写っていました。 1枚目はずんぐりとした後姿… タヌキです!! 約40分にわたってヤマドリを食べ続ける様子が40枚以上の写真に克明に写されていました。 それに…

殺鳥事件発生

昨日、館の裏にヤマドリの死骸を発見しました。メスの若鳥のもののようです。 何者かに内臓を食い荒らされ、頭部が分離し、羽根が一帯に散乱していました。この時期、ヤマドリは冬に備えて植物の種をたくさん食べるのですが、その際に襲われたのでしょうか?…

展示標本の修復

展示室4にジゴリザ(クジラのご先祖さま)の頭骨化石のレプリカを展示しています。大きくてカッコイイのですが、化石になったとき(地層に埋もれている間)にゆがんだため、上顎(上のあご)と下顎(下のあご)の関節がうまく合わさりません。これまでは何…

クサギ染め

秋がすっかり深まり、紅葉とともに木々が赤や青の実をつけているのが目につきます。その中でも目立つのがクサギという木です。木に近寄っただけで独特のちょっと嫌なにおいがするので「臭木」の名前が付いているのですが、実(み)はとっても個性的できれい…

職場体験〜動物編〜

温かで、紅葉も進んだせいか、多くの来館がありました。 一気に有料入館者のカウントダウンが進みました。 有料入館者10000人達成日の予想は今がチャンスです。 詳しくはこちら 今日は市内の中学生が職場体験に来ました。 まずは館内を見学しました。 …

第7回自然観察会

直接動物を見ることがなくても、 残しているモノ(足跡、フン、食痕など)を調べることで なにがいるかわかることもあります。 ということで 今回の自然観察会は裏山で動物の痕跡探しをしました。 午前中は山へ! あいにく 昨夜の雨で痕跡は大分消えてしまい…

八方尾根のスキー場

企画展「河原の石ころ」の関連行事で、松川村と白馬村へ石ころ観察にでかけてきました。天気にも恵まれ、なかなか楽しい観察会になりました。ふだん石を見比べることなんてしないのでしょう。みなさん、はじめはどうやって石を観察したらいいのかとまどって…

○バンゲリオン?

先月から館周辺をきれいにする必要があり、 周りに転がっていた骨たちもきれいにしていました。 そのうちの一つがようやくきれいに仕上がりました。さてこいつはなんでしょう? ○バンゲリオンのようですっと職員ではもっぱらの噂です。ヒント2です いちばん…

お宝展示完了!

昨日いただいてきた標本たちが生まれ変わりました。 1階の廊下を東に進むと見えてきます。 なかなかの雰囲気をもっています。 ここだけ漂うものが違います。 写真でその雰囲気までお伝えできないのが残念でなりません。 これが上段 元々のラベルを生かして…